少子化対策としての主張?それとも差別的な価値観?
参政党・神谷宗幣代表が参院選の第一声で語った「高齢女性は子どもが産めない」という発言が、いまSNS上で激しい議論を巻き起こしています。
しかも、その発言を含む33秒間がYouTubeの公式動画で視聴できない事態にまで発展、機材トラブルか都合の悪い発言隠しなのか…。
その背景と真意、そしてネットの声と共に紹介します。
子どもを産めるのは若い女性だけ、神谷氏の発言が波紋

2025年7月3日、参政党の神谷宗幣代表は、東京都中央区・銀座で参院選の第一声を上げ街頭演説を行いました。
その中で少子化対策に関する持論を述べる際に、次のように発言しました。
「子どもを産めるのも若い女性しかいないわけですよ。これ言うと差別だという人がいますけど、違います。現実です。申し訳ないけど高齢の女性は子どもが産めない」
この一言が、SNS上で瞬く間に拡散、「女性の生き方を狭めている」「差別的」「時代錯誤」といった批判が殺到しました。
神谷氏は続けて「女性の社会進出を否定するわけではないが、『働け働け』とやりすぎた。子どもを育てやすい環境をつくらなければならない」と主張。
子育て支援策として、子ども1人あたり月10万円を支給する教育給付金制度も提案しました。
問題発言? 33秒がYouTubeで視聴できず
さらに物議を呼んだのは、この問題発言が行われた21分32秒〜22分5秒の約33秒間がYouTubeの公式動画で視聴できない状態だったことです。
映像はカラーバーに切り替わり音声も消えたまま、この状況に対し、「都合の悪い発言を隠したのではないか」「編集で消した?」といった疑念が噴出しています。
参政党は同日夜にX(旧Twitter)で、「炎天下による機材トラブル」と釈明。
神谷氏自身も「消したのではない。配信ができていなかっただけ」と反論しました。
問題の発言について、神谷氏はその後の演説でも「間違ったことを言ったとは思っていない」と明言。
「適齢期の女性しか子どもを産めないのは生物学的事実だ」としたうえで、「だからこそ、その世代が出産しやすい社会に変える必要がある」と語りました。
発言の撤回はせず、あくまでも「現実を語った」との立場を貫いています。
ネットの声は…
「言ってることはわかるが、政治家が言ったらいけないよ」
「これで女性を敵に回しましたね」
「行き遅れの本質はこの事だからな」
「参政党を応援してたのに」
「もう少しオブラートに包んだ表現をした方がよかったのでは?」
「若い世代が子育てできるようにしてくれてるから、何て言おうと構わない」
「これはマスゴミの参政党落としか?」
「これは事実だろ?」
「毎日新聞のしわさか…」
「都合よくそこだけ機材トラブルだったわけね!」
「報道ステーションでやってたよ!いいこと言うと思ったけど、流石に今回のはアウト!」
「全部暑さのせいですね」
など多くのコメントが寄せられています。
まとめ
神谷代表の発言は、「少子化」という切実な問題に対する現実的な指摘ともとれる一方で、言葉の選び方や女性の生き方に対する価値観が問われる発言でもありました。
さらに、動画の一部が偶然視聴できなくなったことが、党への不信感を増幅させたことは否めません。
この一件は、単なる発言の是非にとどまらず、女性の生き方、政治家の説明責任、発信の透明性といったテーマを私たちに突きつけています。
選挙戦の今こそ、有権者一人ひとりが言葉の背景を考える必要がありそうです。
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