日本サッカー協会は10月2日、国際親善試合に臨む日本代表メンバー27名を発表しました。
10日にパラグアイ戦(大阪・パナスタ)、14日には世界屈指の強豪ブラジル戦(東京・味スタ)と、注目の2連戦が控えています。
斎藤光毅の初選出や谷口彰悟の1年ぶり復帰といった新たな顔ぶれが加わる一方、攻撃の切り札・三笘薫や菅原由勢が外れるなど、森保ジャパンにとって挑戦的な布陣となりました。
パラグアイ、ブラジル戦に向けたメンバー27名を発表
今回のメンバー発表で最も注目を集めたのは、QPRで活躍する斎藤光毅の初招集です。
世代別代表経験を重ねてきた斎藤は、ドリブル突破と柔軟なポジション適性が武器、大舞台でのプレーが待たれます。
また、シントトロイデン所属のベテラン谷口彰悟が約1年ぶりに代表復帰、守備陣の安定感に厚みをもたらす存在として期待がかかります。
一方で、ブライトンの三笘薫やブレーメンの菅原由勢は選外、両者ともクラブでは出場を続けているだけに、森保監督の選考基準に注目が集まっています。
さらにスポルティングの守田英正も外れており、攻守の要を欠く中での戦いとなります。
対戦相手のパラグアイは、2010年W杯南アフリカ大会でPK戦の末に敗れた因縁の相手、過去の対戦成績は日本の5勝2敗4分で、直近の22年には4-1と快勝しています。
ブラジルとは過去に13試合戦い、2分11敗と未勝利、22年の親善試合ではネイマールにPKを決められ、0-1で惜敗しました。
森保ジャパンにとって、この2試合は国際舞台での真価を示す絶好の機会となります。
ブラジル代表は、アンチェロッティ監督の下で再建期を迎えています。
南米予選では過去最低の5位に終わりましたが、ヴィニシウス・ジュニオールやカゼミーロ、ブルーノ・ギマランイスといった欧州トップリーグの実力者を揃え、豪華メンバーで来日、ネイマールやマルキーニョスは不在ながらも、日本にとっては大きな試練となるでしょう。
◆招集メンバー
GK:早川友基、大迫敬介、鈴木彩艶
DF:長友佑都、谷口彰悟、板倉滉、渡辺剛、安藤智哉、瀬古歩夢、鈴木淳之介
MF/FW:遠藤航、伊東純也、南野拓実、鎌田大地、相馬勇紀、小川航基、前田大然、堂安律、上田綺世、町野修斗、中村敬斗、佐野海舟、久保建英、斎藤光毅、望月ヘンリー海輝、藤田譲瑠チマ
今回の代表メンバーは、三笘や菅原を欠きながらも、斎藤光毅の初招集や谷口彰悟の復帰といった新鮮さが光ります。
強豪ブラジルとの未勝利ジンクスを破れるか、また因縁のパラグアイに確かな力を示せるか、10月シリーズは森保ジャパンが世界と渡り合うための試金石であり、来るW杯本大会を見据えた重要なステップとなりそうです。
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