私、杏里は38歳の主婦。
日常的なママ友との交流、料理、家事に追われる日々。
そんな中で彼は私の日常に刺激を与えてくれた。
彼、45歳のママ友の旦那さん、高橋氏。
私達は同じマンションに住んでいる。
秘密の関係
それはとある金曜日の夜、彼が私をバーに誘ったときから始まった。
子供たちは夫と共に週末の訪れを祝って早々に寝てしまった。
誘いに乗るべきか否か悩んだが、新たな経験に心躍らせ、彼と一緒に夜の街へ飛び出すことを決めた。
バーはほの暗く、紅茶色の照明がぼんやりと私達を包み込んだ。
アルコールが透明なグラスに注がれ、ソフトなジャズが流れている。
彼は静かに私の目を見つめ、私の手を握った。
彼の瞳に映る私は、家事に追われる普通の主婦ではなく、光に包まれた魅力的な女性に見えた。
「杏里さん、綺麗だよ」と彼は言った。
私は恥ずかしそうに笑い、頬を赤らめた。
彼の言葉は決して優しくなかった、それは違う。
それは深く、揺るぎない欲望を秘めた言葉だった。
彼の瞳の中で私は自分自身を見つけ、初めて自分の内側にある欲望に気づいた。
私たちは互いに惹かれ、抑えきれない衝動に身を任せた。
彼の唇が私の唇に触れた瞬間、全ての疑問が吹き飛んだ。
私達は互いの体温を感じ、深く絡み合い、時の流れを忘れた。
あの夜から私達の関係は深まり、肌を重ね合う度に新たな自分を発見した。
そして私は彼を求めるようになった。
彼との関係は私に新たな生きる力を与えた。
誰にも話せない秘密を抱えながら、私はこれまでにない満足感を得ていた。
だが、心の片隅で常に疑問が頭をもたげる。
この関係は果たして正しいのか、そして彼は私だけを愛しているのか。
答えは出せないまま、私はこの甘い毒に溺れ続ける。
この混沌とした感情が私を彼に繋げている。
いつか全てが明らかになるその日まで、私は彼との関係を楽しむだけだ。
今はただ彼と一緒にいる時間を大切にする。
そして私は彼とともに、未知の愛の世界へと足を踏み入れる。
ー 次回、後編へ続く…
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