美紀は、30代後半のスレンダーで可愛らしい人妻だった。
結婚してから10年が経ち、2人の子供と共に幸せな家庭を築いていた。
しかし、その日常の中には、彼女自身が気づかないような小さな空虚感が潜んでいた。
予感の始まり
彼女は地元のカフェでパートとして働いていた。
そのカフェは、学生たちがよく集まる場所で、彼女は若い人たちの会話や笑顔を見ながら、自分の若い頃を思い出すことが多かった。
ある日、新しいアルバイトとして健太という大学2年生が入ってきた。
健太は、明るくて社交的な性格で、すぐに店内のスタッフやお客さんたちと打ち解けていった。
美紀も彼と何度か話すうちに、彼の若さや純粋さに心を引かれるようになった。
最初は、ただの同僚としての関係だった。
しかし、ある日、健太が美紀のことを「綺麗」と褒めたことから、二人の関係に変化が訪れた。
その言葉を受けて、美紀は自分の魅力に、少し胸をときめかせた。
日々の接触を重ねるうちに、美紀は健太との距離が徐々に縮まっていくのを感じた。
彼との会話は、彼女にとって新鮮で刺激的だった。
健太の視点から見る世界は、美紀にとって未知のものであり、彼との時間は彼女の日常の中で特別なものとなっていった。
ある晩、店の閉店後、健太が美紀に「一緒に食事をしませんか?」と誘ってきた。
彼女は少し迷ったが、彼との距離をさらに縮めたいという気持ちが勝って、OKした。
その夜、二人は近くの居酒屋で深い話をし、お互いの過去や夢、恋愛観について語り合った。
食事を終えた後、健太は美紀を家まで送ることを申し出た。
二人は夜の街を歩きながら、さらにお互いのことを深く知ることができた。
その夜、健太は美紀にキスをした。
彼女は驚きながらも、その瞬間の感情に身を任せた。
次回、後編へ…
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