【今さら人には聞けないこと】四季折々~日本の行事編~

【今さら人には聞けないこと】四季折々~日本の行事編~

日本には春夏秋冬といった四季があり、日本独自の行事・風習・慣習がたくさんありますよね。伝統文化とはいえ、知っているようでも知らない季節の行事がたくさんあると思います。お子さんに教えてあげれるように、まずはパパママが覚えておきましょう。季節の行事ですから、ご家庭でも楽しく取り入れて、その行事の食べ物を味わえたら良いですよね

 

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《1月1日》お正月・元旦

正月とは本来、その年の豊穣〔ほうじょう〕を司る歳神様〔としがみさま〕をお迎えする行事であり、1月の別名です。現在は、1月1日から1月3日までを三が日、1月7日までを松の内、あるいは松七日と呼び、この期間を「正月」と言っています。地方によっては1月20日までを正月とする(二十日正月・骨正月)こともあります。

《1月11日》鏡開き

1月11日は「鏡開きの日」です。鏡開きの日には今年1年の一家円満を願いながら、神様に供えた鏡餅〔かがみもち〕をお下がりとして頂きます。

《2月3日》節分

日本には春夏秋冬の四季がありますが、こよみの上ではそれぞれの季節が始まる日を「立春」「立夏」「立秋」「立冬」といい、これらの前日を「節分」といいます。つまり、節分は4つの季節の分かれめです。昔は立春から新しい年が始まっていたため、4つの節分の中でも、立春前の節分は大切な節目の日。今でいう大晦日にあたるので、新年に福を呼ぶために、悪いことを起こす邪気をはらう様々な行事が行われるようになり、やがて、節分といえばこの日をさすようになりました。

《3月3日》ひな祭り

3月上旬の巳の日に災いを人形に移して厄ばらいする「上巳節(じょうしせつ)」と、人形を使ったおままごと「ひいな遊び」が結びつき、3月3日にひな人形を飾って女の子の健やかな成長を願う「ひなまつり」に発展しました。江戸幕府によって定められた五節句のひとつで、「上巳(じょうし)の節句」といい、ちょうど桃の季節であったことや、桃には邪気払いの力があると信じられていたことから、「桃の節句」ともいいます。
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《3月20日頃》春のお彼岸

春分の日を中日として、その前後3日、合計7日間を「彼岸(ひがん)」といい、最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸の明け」と呼びます。秋分の日も同じです。

《5月5日》端午の節句

5月5日は端午の節句ともいいます。端午の節句は中国発祥の厄祓い行事と、田植えをする女性のための日本古来の神事が結びついた季節の行事でしたが、江戸幕府によって五節句のひとつに定められ、男の子の行事として定着しました。やがて昭和23年に「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日として「こどもの日」が制定され、男女の区別なくお祝いする日となりました。

《6月11日頃》入梅

春から夏へと変わるときに日本、中国、韓国など東南アジアに見られる雨の季節をいいます。大陸の冷たい高気圧と太平洋の暖かい高気圧がぶつかり、大気の状態が不安定になって発生した梅雨前線が停滞するため、同じ地方で雨が降り続くのです。

 

暦の上では立春から数えて135日目を「入梅」といい、この日から梅雨となりますが、細長い日本列島は北と南で気候も違うので、気象庁の発表する「梅雨入り」「梅雨明け」が目安となります。例年、最も早い沖縄地方が5月上旬頃から6月下旬まで、最も遅い東北地方では6月中旬から7月下旬まで、北海道と小笠原諸島では梅雨はみられません。

《7月7日》七夕

七夕は、古代中国の七夕伝説、手習い事の上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」という行事に、日本古来のしゅうかく行事が結びついたものです。
日本の旧暦の七夕は稲(いね)の開花期で、水害や病害などが心配な時期です。また、お盆(旧暦7月15日)の準備をする頃にもあたります。そこで、棚機女(たなばたつめ)という巫女(みこ)が、水辺の棚の上に設けられた機屋に入り、棚機(たなばた)と呼ばれる機織(はたお)り機を使って先祖にささげる衣を織りあげ、それをまつってしゅうかくの無事を祈りました。「棚(たな)」には、神聖なものを一段上げるという意味があります。
やがてこの行事と「乞巧奠」が交じり合い、願い事を短冊に書いて笹に飾る行事に変化していきますが、もともとは7月7日の夕方を表して七夕(しちせき)と呼ばれていたものが、棚機(たなばた)にちなんで七夕(たなばた)という読み方に変わっていきました。

《7月15日》お盆

お盆は旧暦の7月15日を中心に行われる先祖供養の儀式で、先祖の霊があの世から現世に戻ってきて、再びあの世に帰っていくという日本古来の信仰と仏教が結びついてできた行事です。多くの地方で8月13日の「迎え盆」から16日の「送り盆」までの4日間をお盆としていますが、地方によっては7月一杯をお盆とする地域や旧暦通り7月15日を中心に行う地域などがあります。

《7月20日頃》夏の土用

そもそも、「土用」とはなんでしょう?これは中国の五行説による、木火土金水を四季にあてはめたもので、春=木/夏=火/秋=金/冬=水/立春・立夏・立秋・立冬前の約18日間=土、となり季節ごとに土用があります。昔は季節の変わり目に、邪気が入りやすいと考えられていたため、さまざまな禁忌(きんき)や風習がありました。
昔から、日にちに十二支を割り当てていますが、「土用の丑の日」とは、土用の約18日間にめぐってくる丑の日のことで、やはり季節ごとに土用の丑の日があるのです。

《9月7日から10月8日の間に訪れる満月の日》十五夜

十五夜ってなぁに?

 

本来、十五夜は満月のことなので年に12回または13回めぐってきます。とくに旧暦の8月は1年の中で最も空が澄みわたり月が明るく美しいとされていたため、平安時代から観月の宴が開催され、江戸時代から収穫祭として広く親しまれるようになり、十五夜といえば旧暦の8月15日をさすようになりました。また、十五夜のほかにも十三夜、十日夜(とおかんや)を楽しむ風習があります。

《9月23日頃》秋のお彼岸

秋分の日を中日として、その前後3日、合計7日間を「彼岸(ひがん)」といい、最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸の明け」と呼びます。春分の日も同じです。春の彼岸と区別して、秋の彼岸を「のちの彼岸」とよぶこともあります。

《12月22日》冬至

冬至とは、北半球において太陽の位置が1年で最も低くなる日のこと。日照時間が最も短くなるため、1年で最も昼が短く、夜が長くなります。太陽の位置が1年で最も高くなる夏至(6月21日ごろ)と比べると、日照時間におよそ5時間もの差があります。

 

冬至は陽の光も弱く、この日を境に日が長くなっていくため、冬至を太陽が生まれ変わる日ととらえ、世界各地で古くから冬至の祝祭が盛大に行われています。また、旧暦では冬至がこよみを計算する上での起点となり、立冬と立春の中間が冬至で、冬の真ん中となります。




《12月31日》大晦日

12月31日「大晦日」には1年の間に受けた罪や穢れ〔けがれ〕を祓うために、大祓い〔おおはらい〕が宮中や全国の神社で執り行われます。仏教色が強い夏のお盆に対して、正月の行事の1つである大晦日は新しい年の穀物に実りをもたらし、私たちに命(年)を与えてくださる歳神様を祀る意味を強く感じます。
昔、1日は夜から始まり朝に続くと考えられていたため、大晦日は既に新しい年の始まりでした。そのため、この日に縁起物であるお頭〔かしら〕付の魚を用いた正式な食事やお雑煮などを家族揃って食べるなどします。これを「年越し」「年取り」といいます。年越しの夜は除夜〔じょや〕ともいいます。かつて、除夜は歳神様を迎えるため一晩中起きている習わしがあり、この夜に早く寝ると白髪になる、シワが寄るなどの俗信がありました。

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