今では見かけなくなったけれど、昭和キッズの心に深く刻まれた神駄菓子、独特の味やパッケージ、そしてちょっとした遊び心まで、すべてが宝物のようでした。
今回はそんな消えた名作駄菓子を4つ厳選、当時を知る人なら、思わず「懐かしい!」と叫びたくなるはずです。
梅ジャム

1947年に誕生した梅ジャム、梅の酸味と甘さのバランスが絶妙で、せんべいやパンに塗って楽しむ子どもが多くいました。
製造元の梅の花本舗が手がけ、1個10円という手頃さで全国の駄菓子屋に広まりました。
家に帰ってパンに塗ろうと思っても、帰るまでに食べきっちゃう…そんな思い出を持つ人も多いはずです。
惜しまれつつも2018年、創業者の逝去により70年の歴史に幕を下ろしました。
糸引きあめ

多くの糸がぶら下がる箱から1本を選び、引っ張って出てくる飴の大きさで一喜一憂したのではないでしょうか。
1回10円で遊べる運試しゲームとして、昭和の子どもたちにとってはまさに宝くじのような楽しみでしたね。
しかし、製造コストや後継者不足の影響もあり、2025年5月をもって製造が終了、約半世紀にわたる歴史が静かに幕を閉じました。
今となっては、あの糸を引くドキドキ感も、懐かしい思い出の中だけのものです。
カルミン

1921年(大正10年)に明治製菓(現・明治)が発売したカルミンは、炭酸カルシウムとミントを掛け合わせた日本初のタブレット菓子です。
赤い缶パッケージが印象的で、昭和の遠足には必ず1人は持っていた定番アイテムでした。
強烈なミントの清涼感で眠気覚ましにも人気でしたが、あまりの硬さに噛んだら歯が欠けたなんて笑い話もあります。
惜しくも2015年に製造終了となりましたが、復刻を望む声はいまだ絶えません。
サワーペーパー

昭和後期〜平成初期の駄菓子屋を代表する酸味系お菓子で、細長くてペラペラのフィルム状のサワーペーパーは、袋を開けた瞬間に広がるツンとした香りが印象的でした。
レモン、コーラ、グレープ、サイダーなど多彩な味があり、酸っぱさに顔をしかめながらもクセになるおいしさで人気でしたね。
誰が一番早く食べきれるか、なんて友達と勝負した人も多いのではないでしょうか…。
現在も一部メーカー(リボン、ヤガイなど)が類似商品を販売しており、懐かしい味を再び楽しむこともできます。
まとめ
それぞれが子ども時代の思い出を鮮明に呼び起こしてくれる名作ばかりです。
時代とともに消えていったお菓子もありますが、あの頃の駄菓子にはお金では買えない思い出が詰まっています。
懐かしさを胸に、もう一度あの時代の駄菓子屋のワクワクを思い出してみませんか?
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