幽霊船、あるいは幽霊の乗った船、その言葉だけでも背筋が寒くなりますね。
しかし、これらは単なる幻想や映画の中の話だけではありません。
ここでは、実際に存在し、その歴史と謎を今も引き継いでいる5つの幽霊船の事例を紹介します。
幽霊船の5つの事例
※写真はイメージです。
1. メリー・セレスト
おそらく最も有名な「幽霊船」の事例であるメリー・セレスト。
1872年にこの船が乗組員なしで漂流しているのが発見されました。
運転席の食事がまだ温かく、乗組員の個人的な品物がきちんと置かれていたため、突然何かが起きて全員が船を離れたと推測されています。
しかし、その後の調査では一体何が起きたのかは全く解明されていません。
2. オクタヴィウス
1775年にアラスカ沖で発見されたオクタヴィウスは、その13年前にイングランドから出港し、アジアへの航路を探しに北西航路に挑戦したとされています。
しかし、冬の厳寒に耐えきれず船は凍りつき、乗組員は全員凍死しました。
その後、船は漂流を続け、1775年にホエールシップ・ヘラルドによって発見されるまで、誰にも見つけられませんでした。
3. バヤチモ
1921年にスウェーデンで建造され、カナダのハドソン湾で毛皮と貨物を輸送していたこの船は、1931年に氷に閉じ込められてしまいました。
乗組員は救助されましたが、船は放棄され、その後37年間にわたり何度も目撃されました。
最後に確認されたのは1969年で、その後のバヤチモの行方は不明です。
4. キャロル・A・ディアリング
この五本マストのスクーナーは、1921年にノースカロライナ州のダイヤモンド・ショールズで見つかりました。
船は完全な状態であり、しかし船の乗組員全員が消えていました。
救命ボートや航海日誌、個人的な品物も全てが消えていました。この船の行方や乗組員がどうなったのかは、今もなお未解明のままです。
5. サラキューザの女王
サラキューザの女王は、嵐で座礁した後、乗組員が救命ボートで脱出した19世紀の船です。
しかしその後、船は再び海上を漂い始め、何度も目撃されました。
一部の報告によれば、この船は前方に進むだけでなく、時々逆に進むこともあったと言われています。
これらの事例は、オカルト愛好家や幽霊船研究者にとって興味深いものとなっています。
まとめ
このように、海上の神秘と未解明の出来事に満ちた「幽霊船」の世界は、非常に興味深いものです。
多くの研究者や探検家たちがこれらの謎を解き明かすために、様々な調査を行っています。
しかし、その大半は未だに解明されていません。
これらの幽霊船がどうして存在し、なぜ人々を惹きつけるのかについて理解することは、海洋学、歴史学、心理学など、多くの分野にとって重要な課題となっています。
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