中世の拷問の世界は、その残酷さと卑猥さで現代人を驚かせます。
今回は、そんな恐ろしい拷問の中でも特に注目すべき3つを紹介します。
卑猥で残酷な世界の拷問3選
ユダのゆりかご
ユダのゆりかごは中世ヨーロッパで使用されていた拷問器具の一つです。
この拷問は、まず対象者を天井からロープで吊るし、次にピラミッド型の尖った台を用意します。
対象者を裸にしてその台の上に座らせるのです。
このピラミッドは女性器や肛門に直接突き刺さるように設計されており、非常に痛みを伴います。
対象者はこの状態で長時間放置され、痛みと恥辱に苦しむことになります。
さらに、この拷問器具は衛生的に管理されておらず、使い回されることが多かったため、感染症のリスクも高かったのです。
生き延びたとしても、その後感染症で命を落とす人が少なくありませんでした。
このような過酷な拷問は、ヨーロッパだけでなく、日本でもキリシタン弾圧の一環として使用されていました。
信仰を捨てることを強要するために、このような残酷な方法が取られていたのです。
懲罰椅子
懲罰椅子は、特に女性に対して用いられることが多かった拷問です。
この拷問では、座部のない木製の椅子に対象者を縛り付け、家の外に放置したり街中を周らせたりして晒し者にするというものです。
この椅子に座らせられるだけでなく、口に鉄のくつわをはめられることもありました。
このくつわは口の中に鋭い突起があり、舌を動かすと切れるようになっていました。
懲罰椅子は単なる羞恥プレイのように思えますが、長時間の放置や街中での晒し者は精神的にも大きな苦痛を与えました。
さらに、女性が口うるさいとか、ふしだらだと訴えられただけでこの拷問が適用されるという、理不尽さも際立っています。
後にこの拷問は「水詰め椅子」に進化し、川や池に吊り下げられて沈められるという、さらに過酷な形態が登場しました。
木馬攻め
木馬攻めは、異端審問の際に用いられた拷問です。
この拷問は、V字に尖った背中を持つ木馬に対象者を裸で座らせ、女性器や肛門を圧迫するというものです。
さらに時間が経つごとに重りを追加していくため、痛みが増し、最終的には体が裂けてしまうこともありました。
木馬攻めは特に異端者に対して用いられ、何かしらの自白を引き出すために行われました。
一応一回の拷問は30分までっていうルールがあったようですが、罪を告白するまでは延々と繰り返されたようです。
大抵の人は訪問から逃げるために、やってもいない罪を自白していました…。
異端審問はキリスト教の活動の一環として行われ、多くの無実の人々がこの過酷な拷問に耐えなければなりませんでした。
証明が難しい「異端」という罪を理由に、多くの人が拷問にかけられたのです。
まとめ
今回紹介した「ユダのゆりかご」、「懲罰椅子」、「木馬攻め」は、中世の拷問の中でも特に残酷で卑猥なものでした。これらの拷問は、単に身体的な痛みだけでなく、精神的な苦痛も伴うものであり、当時の人々がどれほど過酷な状況に置かれていたかがよく分かります。現代の私たちがこのような過酷な拷問を受けることがないことに感謝しつつ、歴史の恐ろしさを再認識するきっかけとなれば幸いです。
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