日本には数多くの伝説や神秘が存在しますが、その中でも特に恐ろしい禁足地をご紹介します。
日本の神秘的な側面を象徴する場所であり、私たちの好奇心をくすぐる一方で、恐怖心を抱かせる存在です。
日本に実在する禁足地2選
高野山奥の院 御廟
高野山は真言宗総本山の寺院「金剛峯寺」の境内全体に位置する、日本仏教の聖地の一つです。
この広大な山にはいくつかの地区がありますが、その中でも特に禁足地とされているのが「奥の院地区」にある御廟です。
この場所は、真言宗の開祖である弘法大師空海が今もなお修行していると伝えられています。
そのため一般人の立ち入りが厳しく制限されているのです。
弘法大師空海は、ここで入定したとされます。
入定とは、生死の境を越えて永遠の瞑想に入ることを指し、空海は四十九日を過ぎても体に変化がなく、髭や髪が伸び続けたと伝えられています。
また、75年後に御廟を開いた際も空海は30センチほど伸びた髭と髪で座っていたとされ、その姿から今も生きて永遠の瞑想を続けていると信じられています。
驚くべきことに、1200年前から空海に1日2回の食事が運ばれ続けており、この儀式は「生身供」と呼ばれます。
この儀式を行うために、御廟には特別な僧侶である維那のみが入ることを許されています。
また、空海の入定した日に毎年衣服も届けられているそうです。
御廟の内部については、維那の役職を終えた後でも一切の多言が禁止されているため、その中がどうなっているのかは維那しか知りません。
1200年以上もの間、空海が人々の平和と幸福のために修行を続けているとされるこの場所に、一般人が安易に近づくことは決して許されません。
御廟への立ち入りは、彼の修行を妨げることとなり、その結果が何を招くかは誰にも分からないのです。
ホオノキ
山梨県の初鹿野諏訪神社にある御神木、ホオノキもまた禁足地として恐れられています。
この神社はJR中央線に面しており、ホオノキの枝が線路にはみ出しているため、屋根が設置されています。
しかし、枝を切ることはおろか、落ちた葉っぱすら触ることはありません。
ホオノキに触れると祟りがあると信じられているためです。
1905年、端午の節句に柏の葉の代わりに落ちたホオノキの葉を使って柏餅を作ったところ、集落の人々が次々と亡くなり、12戸あった家が2戸に減ってしまいました。
さらに、1953年にはホオノキの枝を払うと、6名の作業員のうち5名が事故死し、1名が重傷を負いました。
1968年にも御神木伐採計画が持ち上がると、その直後に線路を挟んで向かい側にある、中学校の修学旅行用バスが事故に遭い、多くの犠牲者が出ました。
これらの出来事から、ホオノキの祟りは公的に認められ、以来、この木には一切触れられなくなりました。
鉄道関係者や住民は毎月御神酒を上げに訪れるなど、特別な敬意を払っています。
神社自体は普通に立ち入れますが、この木の周りは禁足地とされ、誰も近づこうとしません。
まとめ
高野山奥の院 御廟とホオノキは、日本の禁足地として恐れられています。
どちらも、触れればただならぬ祟りがあるとされ、その神秘的な力は今も信じられています。
これらの場所に足を踏み入れることは避けるべきであり、その存在を尊重することが求められます。
興味本位で近づくことは絶対にやめましょう。
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