地球上にはまだ人類が足を踏み入れたことのない神秘的な場所が存在します。
そんな未踏の地、これらの地域にはどんな驚きが待ち受けているのでしょうか?
未だに知られざる未踏の地2選
サハ共和国
サハ共和国は、ロシア連邦を構成する共和国の一つです。
ロシア連邦は80以上の地域と国によって構成されていて、その中には24の共和国あります。
サハ共和国は、東西南北に2000km以上広がる広大な土地を持ち、その面積は日本の8.5倍に及びます。
しかし、人口はわずか96万人程度で、国土の40%が北極圏に含まれ、ほぼ全域が永久凍土です。
永久凍土とは、長期間にわたり温度が0度を下回る地盤のことを指します。
この過酷な環境にもかかわらず、サハ共和国には多くの人々が住んでおり、多くはロシア人の他に、ヤクート人やエヴェンキ人が占めています。
ヤクート人は日本人に似た顔立ちをしており、親近感を覚える人も多いでしょう。
サハ共和国には、世界でも有数のダイヤモンドの産地としての側面もあり、実際、世界のダイヤモンド採掘量の23%を占めているのです。
加えて、金や鉄鉱石、天然ガスも豊富に産出される地域で、「神様が空を飛んだ時に、あまりの寒さに手が震えて宝石を落としてしまった」という伝説もあります。
この地の寒さは極限で、最低気温はー71.2°Cを記録したこともあります。
しかし、この厳しい寒さにも関わらず、首都ヤクーツクは活気に満ちた都市です。
建物は地面の冷気を防ぐために高床式になっており、アタプレーニエという熱湯を使ったセントラルヒーティングシステムにより、室内は驚くほど暖かいのです。
サハ共和国の広大な国土の約50%はタイガ地帯であり、人が立ち入ったことのない未踏の地が広がっており、森と山と、沼地と湖だけがひたすら広がっているです。
さらに、永久凍土の下にはマンモスなどの絶滅動物の化石が眠っており、マンモス博物館があるほどです。
現代でもマンモスの牙が出土し、世界中からマンモスハンターが集まっているとか…。
北パタゴニア
北パタゴニアは、南米大陸の南側、チリとアルゼンチンの国境にまたがる地域です。
ここは5000m級の山々が連なる太平洋沿岸の山岳地帯で、クライミング難易度の高い切り立った山々が多く、登山家たちの聖地として知られています。
山々だけでなく、砂漠や氷河も存在し、その自然の多様性は驚くべきものです。
パタゴニアの砂漠は平均気温3度という涼しい気候で、パタゴニアの氷河は北極や南極以外で最大級の広さを誇ります。
その最大級の氷河は、北は4200平方キロメートル、南は13000平方キロメートルの広さを誇ります。
しかし、近年の地球温暖化により、氷河の面積が急速に減少している問題に直面しています。
この地域には「マーブルカテドラル」と呼ばれる美しい洞窟もあります。
ヘネラム・カネーラ湖に位置するこの洞窟は、大理石の岩肌が侵食されてできたもので、湖面がエメラルドグリーンに輝き、マーブル模様の岩肌が絶景を作り出しています。
このマーブルカテドラルに行くには、アウストラル街道という道を通ることになりますが、北パタゴニアの雄大な自然を望むことができるこの街道は、南米で一番美しい街道の一つと言われています。
しかしここは、強風が吹き荒れるエリアが多いため、人類がまだ足を踏み入れていない未踏の地が広がっています。
この雄大な自然の中には、未知の発見が待ち受けているかもしれません。
まとめ
サハ共和国と北パタゴニアは、いずれも人類がまだ足を踏み入れたことのない未踏の地です。
これらの地域は、厳しい自然環境と共に、多くの未知の驚きと発見を秘めています。
探検家や科学者たちの次なる挑戦が、これらの地に向けられる日もそう遠くはないでしょうね。
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