転売ヤーが大儲けを狙って手を出し…結果は大損害。
今回は、彼らがどのようにして失敗し、大損害を被ったのか紹介します。
悪質転売ヤーが大損害
PS5転売ヤー事件
PS5が発売された2020年、世界中で品薄状態が続きました。
発売当初、定価5万円程度のPS5が、転売ヤーの手によって10万円以上、時には30万円もの高値で取引されていました。
しかし、転売ヤーにとって夢のような高値販売も、やがて悪夢へと変わります。
まず、正規ルートで購入されていないPS5は、初期不良時のカスタマーサポートを受けられないという「転売対策」がありました。
初期ロットのPS5は不具合が発生しやすく、これが転売ヤーにとっては大きな痛手となりました。
さらに、各販売店舗が転売対策を強化。
ある店舗では「転売撲滅宣言」を出し、応募者の目視確認を行い、転売と思われる複数応募は全て無効としました。
また、店頭販売でも商品名を正確に言えない客には販売しないなどの対策を取りました。
このような対策により、PS5の転売価格は急速に値崩れしていきました。
ネット民も転売ヤーに対して妨害活動を行いました。
イタズラ入札や不買運動、さらには転売ヤーの特定と晒し上げまで行われました。
これにより、多くの転売ヤーは大きな損害を被り、100台以上を在庫として抱えていた転売ヤーも利益を出すことができず、在庫を抱え込んでしまったのです。
嵐のチケット転売ヤー事件
国民的人気アイドル「嵐」のコンサートチケットは、常に高倍率で取引され、転売ヤーにとっても絶好のターゲットでした。
しかし、2019年10月に転売ヤーは大きな打撃を受けます。
初めてチケットの転売で逮捕者が出たのです。
大阪府警に逮捕されたのは、20代の保育士女性。
彼女は嵐のコンサートチケットを不正に転売し、チケット不正転売禁止法違反で摘発されました。
この法律は同年6月に施行され、初めて適用されたケースでした。
彼女はチケットを会員制交流サイトで仕入れ、定価の8〜14倍、約30万円で販売していたため、悪質と判断されました。
逮捕後、他にも8人が摘発され、5人が逮捕され、この事件により、チケット転売の対策は一層強化されました。
これまでチケット転売で儲けていた転売ヤーたちは、一気に不良在庫を抱えることとなります。
中には、顧客から返金を求められ、数百万円から数千万円の借金を負った転売ヤーもいたようです。
政府も直々にチケットを正規ルートで購入するように注意喚起を行い、転売ヤーたちは息を潜めるしかなくなりました。
かつては数百万、数千万の利益を上げていた転売ヤーたちも、法のもとで裁かれることとなりました。
まとめ
悪質転売ヤーが大損害を被る例は、PS5や嵐のチケットだけではありません。
今後も転売行為に対する対策が強化されることを期待し、正規ルートでの購入を心がけましょう。
読者の皆さんも、転売ヤーから商品を購入することのリスクを理解し、健全な取引を心がけてくださいね。
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