日本には、歴史の闇に包まれた未解明の謎が数多く存在します。
今回はその中でも特に不思議で興味深い2つの謎をご紹介します。
これらの謎に迫ると、日本の歴史と文化の奥深さを感じること間違いなしです。
アラハバキ
アラハバキとは、東北から関東地方で信仰されてきた神で、庶民の間で広く知られています。
しかし、日本書紀や古事記などの古文書には一切登場せず、伝統的な民話にも記録が残されていません。
そのため、情報が非常に乏しく、信仰されていた事実や名前、存在自体は語り継がれているものの、非常に謎が多い神です。
唯一、アラハバキに関連した文献として発見された書物も、その後に偽書であることが判明しました。
にも関わらず、この神を祀っている神社は複数存在するのがまた不思議です。
アラハバキが一体いつ頃、どういった経緯で信仰され始めたのか、具体的に何の神として崇められたのかはっきりしていません。
近年では、足や下半身の神説、御神体が黒く光る鉄の塊であることから鉄の神だとする説が有力視されていますが、真相は依然として謎のままです。
果たして、アラハバキとは一体どんな神なのか?なぜ全てが謎に包まれているのか?
その解明は、新たな歴史を知る鍵になることでしょう。
葛籠尾崎湖底遺跡
葛籠尾崎湖底遺跡は、滋賀県長浜市の琵琶湖湖畔と葛籠尾崎の岬の周辺水域に存在する湖底遺跡です。
1924年に漁師が底引き網でサザエと一緒に土器を引き上げたことがきっかけで発見されました。
縄文時代から平安時代末期までの土器がほぼ連続して出土しており、非常に貴重な遺跡です。
琵琶湖の湖底には約80カ所の遺跡があり、その中でも葛籠尾崎湖底遺跡は特に珍しい存在です。
出土した土器には風化がほとんど見られず、数千年が経っているとは思えないほどの保存状態を保っています。
しかし、遺跡が水没した理由が一切謎に包まれています。
岸にあった遺跡が侵食によって湖に流れ込んだ説、岸に住んでいた古代の人々が湖をゴミ捨て場にしていた説、船の積み荷が水没した説、水位の上昇で集落が丸ごと水没した説などが提唱されていますが、状況証拠と一致せず未だ謎のままです。
調査の結果、少なくとも過去20万年の間に周辺の土地で陥没などの現象は発生していないと結論付けらています。
現状では、祭祀や竹生島への信仰といった宗教的な理由で意図的に水没させられたとする説が有力視されていますが、決定打には欠けているため、真相は依然として謎のままです。
まとめ
これらの謎は、それぞれ異なる時代背景と地域に根付いていますが、いずれも日本の歴史と文化の奥深さを象徴しています。
解明されていない謎が多く残されていることこそが、歴史を探求する醍醐味の一つですね。
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