2023年、NHK BSで放送され、ギャラクシー賞月間賞を受賞するなど高い評価を受けた「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」略称(かぞかぞ)。
このドラマは、重い家庭事情を抱えつつも明るく前向きに生きるヒロイン、岸本七実と家族の成長を描いた作品です。
※一部ネタバレ
家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
このドラマは、家族の絆や葛藤を描く一方で、ユーモアと温かみを持ち合わせた内容で、多くの視聴者の心を掴んでいます。
主演の河合優実が演じる岸本七実は、高校生でありながら、家族の問題に悩む日々を過ごしています。
父親が急逝し、母親は突然車いす生活に…。
弟はダウン症、祖母は認知症を患うという状況の中、七実がどのようにして自分の道を切り開いていくのかが描かれています。
ドラマの見どころ
作家・岸田奈美さんが自身の家族について綴ったエッセーで、そのリアルな描写がこのドラマの魅力です。
キャスト陣は、七実役で初主演の河合優実さん、母親役の坂井真紀さん、父親役の錦戸亮さん、弟役はダウン症の吉田葵さん、祖母役は美保純さんが演じています。
それぞれのキャラクターが持つ個性がドラマをさらに深みのあるものにしています。
家族の一員としての役割を全うしつつも、自分自身を見失わないように奮闘する姿に、思わず涙する場面も多々あります。
さらに、ドラマの中で描かれる日常の風景や、家族間の何気ないやり取りがとてもリアルで、視聴者はまるで自分もその家族の一員であるかのような錯覚に陥ります。
特に、七実と弟の関係性は心温まるものがあり、時に笑い、時に涙することができるでしょう。
シナリオの巧妙さ
重いテーマを扱いながらも、適度なユーモアを取り入れることで、視聴者を飽きさせません。
特に七実の内面的な葛藤や成長が丁寧に描かれており、視聴者は彼女の成長を応援しながら観ることができます。
- 第二話の印象的シーン(ネタバレ注意)
世間の冷たさ、無関心ぶりを否応なしに思い知らされることになります。
母(ひとみ)と七実は、車椅子の不憫さを感じながら、ようやく入ったカフェで食事にありついたときには、母と娘はすっかり疲弊していました。
ひとみは、自分のせいで七実に辛いを思いをさせていると泣きながら詫びる。
七実も、ひとみが大動脈解離になったとき、自分が手術に承諾したばかりに、死ぬより苦しい思いをさせていると自責の念に駆られいた。
「死にたいなら死んでもええ。私も一緒に死ぬ。でもちょっと時間ちょうだい。ママが生きたいって思えるようにしたいねん、私…」
七実が今日1日悔しかったと…泣きながら母・ひとみにかけた言葉です。
その4ヵ月後、地元の大学の人間福祉学部を受験、家族そろって合格をネットで確認すると、「福祉とビジネスを学んで、あのカフェの前にある段差をぶっつぶしてやる」 と、息巻く七実の覚悟と強さを感じます。
口コミ
- 波瀾万丈な人生だけど、岸田さんの家族はみんながみんなを愛している感じが伝わって元気になれる。素敵な家族だわ〜
- 地上波で視聴中。ちょっとめちゃくちゃいい。
- はい。文句なくとてもいいドラマでした。キャストも皆さん良かった。河合優実さんはこのドラマで(ふてほどの前に)初めて観ましたが、本当に良かった。
- あちこちよい評判を聞くので再放送を楽しみにしていて、ようやく鑑賞…もうもう…良すぎます!泣いて笑って切なくなってみんなが愛おしい
- 河合優実が天才すぎる。こんな昭和感の可愛らしい女優さん他にいないよねえ。ほんとにいいドラマ
- まだ2話なんだけどボロボロ泣いて放心状態… これは間違いないやつ
- 原作も大好きで岸田奈美さん大ファンだけど納得のドラマでは?!!毎話泣ける〜
- ストーリー、演出、台詞、演技、素晴らしいです。めちゃくちゃ泣きました。重さと軽さ、現実感と非現実感、見事なバランスで観ていてどんどんと引き込まれていきます。
河合優実の魅力的な演技と、心に深く響く心温まるユーモアあふれるシーンが詰まっています。
ぜひこのドラマをチェックしてください。
まとめ
このドラマを通じて、家族の大切さや、自分自身と向き合う勇気を感じることができるでしょう。
また、主演の河合優実さんの演技がとにかく自然体でただただ圧巻、このドラマこそが代表作と思えるのほど素晴らしいです。
毎週火曜22時の放送をお見逃しなく!
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)