日本各地には古くから「禁足地」と呼ばれる場所が存在します。
今回は、2つの禁足地を紹介します。
どちらも恐ろしい伝説と心霊現象が語り継がれている場所です。
剣の池
長崎県壱岐市の壱岐島から2kmほどの場所にある「辰ノ島」は、エメラルドグリーンに輝く海と白い砂浜に囲まれた美しい無人島です。
この島は観光スポットとしても有名ですが、地元の人たちの間では「島の奥には足を踏み入れてはいけない」と伝えられている場所があります。
それが「剣の池」です。
この池は上空から見ると、剣の形をしていることからその名が付けられました。
伝説によれば、この島にはかつて壱岐の王であった「カザハヤ王」の宮殿がありましたが、蛮族の襲撃によって滅び、王と王妃の財宝が剣の池に隠されたと言われています。
不思議なことに、この池を覗くと欲しいものが池の中に浮かび上がるとされていますが、それを取ろうとすると龍神様に引きずり込まれてしまうとされています。
また、この池の底は日本海と繋がっているとされ、引きずり込まれたら二度と上がってくることはできません。
さらに、外国人の霊が現れるという噂もあり「彼らを目撃すると数日後に死ぬ」とも言われています。
他にも、「人間の言葉を話す牛」が現れるっていう噂もあり、壱岐の人々が剣の池の周辺で、薪拾いをしていたところ、彼らの前に巨大な牛が現れて、「木を切られると私の住処がなくなるから、ここには来るな」と言って、去って行ったと言われています。
この場所は、地元の漁師たちですら近づかないため、観光客も絶対に足を踏み入れないように注意が必要です。
花魁淵
花魁淵は、山梨県にある滝・史跡で、現在は心霊スポットとしても有名です。
この場所の名前の由来は戦国時代にさかのぼります。
武田家は、金山の略奪と採掘技術の漏洩を恐れ、金山の存在を秘密にするために、ここで働く労働者たちが利用していた遊郭の花魁たちを口封じのために殺害しました。
武田家は宴と称して55人の花魁を橋に並ばせて踊らせ、橋を落として全員を淵に沈めたのです。
これにより、この場所は「花魁淵」と呼ばれるようになり、幽霊の目撃情報や呪いの存在が囁かれるようになりました。
現在、この場所は完全に立ち入りが禁止されており、花魁淵までの道も厳重に閉鎖されています。
しかし、こうしたオカルトな理由だけでなく、実際に崖崩れなどの自然災害のリスクが高いため、地元の人々もこの場所には近づきません。
また、この花魁淵とされている場所は、地元の人には銚子滝と呼ばれており、近年本当の花魁淵は、さらに奥にある「藤尾橋」付近ではないかとされています。
心霊現象の目撃情報も多く、訪れる人々は帰りに事故に遭ったり、不思議な現象に遭遇することが多いと言われています。
まとめ
これらの場所は古くからの伝説や心霊現象が語り継がれており、その恐ろしさは今もなお人々を引き寄せています。
しかし、禁足地に足を踏み入れることは非常に危険であり、地元の人々の言い伝えを無視することは自分自身の命を危険にさらすことになります。
観光で訪れる際には、必ずルールを守り、安全を第一に考えて行動しましょう。
禁足地には絶対に近づかないように心がけてください。
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