テレビドラマって、時には社会に大きな影響を与えることがありますよね。
特に、今では放送禁止となってしまった作品には、その当時の社会背景や倫理観が色濃く反映されています。
今回は、再放送NGとなってしまった名作ドラマ5選を紹介します!
高校教師(1993年)
- キャスト|真田広之・桜井幸子・京本政樹
- 放送日|1993年1月
- 配信|U-NEXT・Hulu
教師と生徒の恋愛、同性愛、強姦、親近相姦、自殺など当時すでに問題となっていた「社会的タブー」を扱った作品。
大きな反響を呼び、世間でのインパクトは相当大きく衝撃的なドラマでした。
同性愛や女性への暴行、父親との親近相姦、自殺シーンなど、保護者である視聴者の反感を買い、放送禁止になったと言われています。
はいすくーる落書
- キャスト|斉藤由貴・的場浩司・保阪尚希
- 放送日|1989年1月
斉藤由貴演じる新米教師・諏訪いづみが、不良ばかりが集う工業高校へ赴任し、互いに成長していく様子を、シリアスかつコミカルに描いています。
当時、人気ドラマにも関わらず放送禁止となった理由は、一部の工業高校関係者から、「工業高校に対するイメージを損なう」と、抗議が殺到したためです。
再放送はパート1は1度きり、パート2は1度もされていないドラマとなりました。
女王の教室
- キャスト|天海祐希・羽田美智子・志田未来
- 放送日|2005年7月
- 配信|Hulu
女王の教室は、2005年に放送され、冷酷な教師が児童たちに過酷な試練を課す物語です。
特に問題視されるのは、志田未来さん演じる生徒が失禁するシーンや、教師の過激なセリフです。
「日本という国は、そういう特級階級の人たちが楽しく幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているんです。こういう特級階級の人たちが、あなたたちに何を望んでいるか知ってる?今のままずーっと愚かでいてくれればいいの。世の中の仕組みや不公平なんかに気づかず、テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、会社に入ったら上司の言うことを大人しく聞いて、戦争が始まったら真っ先に危険なところに行って、戦ってくれればいいの。」
といったセリフには賛否両論ありましたが、さすがに教育的には…とされ、再放送が難しくなっています。
17歳 – at seventeen –
- キャスト|内田有紀・一色紗英・武田真治
- 放送日|1994年4月
「僕たちのドラマシリーズ」の一部として放送された派生作品。
このドラマは放送当時、多くの若者たちの共感を呼びましたが、放送禁止となった理由は少々ショッキングです。
高校生同士の会話で「マスター、ビールちょうだい」や「タバコ切らした」など、未成年の飲酒や喫煙を連想させるセリフが頻繁に登場しました。
これが問題視され、再放送やDVD化が見送られる結果となりました。
やまとなでしこ
- キャスト|松嶋菜々子・堤真一・矢田亜希子
- 放送日|2000年10月
最高視聴率34.2%を記録したロマンスコメディ「やまとなでしこ」は、美貌と教養で周囲から羨望の眼差しを向けられる客室乗務員の神野桜子(松嶋菜々子)と魚屋を営む中原欧介(堤真一)の本当の恋を見つけるまでを描く物語。
しかし、出演者の押尾学が2009年8月に麻薬取締法違反で逮捕され、さらには保護責任者遺棄致死罪にも問われたため、その影響から再放送を自粛せざるを得ない状況になっています。
視聴者やスポンサーの反応を考慮し、多くの テレビ局は再放送を避けており、一部のシーンをカットしての再放送も試みられたものの、ストーリーに大きな影響を与えるため、完全な再放送は難しいとされています。
まとめ
今回紹介したドラマは、それぞれの理由で再放送がNGとなってしまいましたが、いずれも当時の視聴者に強い印象を残しています。
社会的なタブーや倫理的な問題、出演者のスキャンダルなど、さまざまな理由が重なって放送禁止になることもあるんですね。
最近では、Huluなどの配信サービスでこれらの作品が観られることもあるので、興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
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