昭和世代が学校に通っていた頃、当たり前だった物や行事は今でも残っているでしょうか？
時代が移り変わる中で、私たちが当たり前だと思っていたものが次第に姿を消しています。
今回は、昭和や平成の学校にはあったけれど、令和の学校では見られなくなったものを7つ紹介します。
令和では考えられない学校の常識
連絡網
昭和の学校生活で欠かせなかった「クラスの連絡網」、今ではすっかり姿を消してしまいましたね。
昭和時代は、子どもたちの電話番号や住所が記載された連絡網が当たり前のように配られていました。
さらに、一部の家庭では親の職業まで記載されていたことも…。
この連絡網は緊急時や行事の連絡のために使われていましたが、今振り返ると個人情報の管理がゆるかった時代の象徴ともいえます。
固定電話が主流だった時代、クラスメートや保護者同士が協力して、まるで伝言ゲームのように連絡を回していたことも思い出深いのではないでしょうか。
ですが、インターネットが普及し、個人情報の保護が厳しくなった現在では、クラス全員の情報を一覧にすることはリスクが高すぎる行為とされています。
昭和の人々が感じていた隣人とのつながりや温かさは、今では少し遠い記憶かもしれませんね。
時代の変化とともに、便利さと引き換えに失われたものも多いのかもしれません。
土曜日は半ドン
昭和時代、土曜日の午前中は学校へ行くのが当たり前で、「半ドン」として親しみを持っていた人も多いでしょう。
給食がなく、午前中だけで授業が終わる土曜日は、昭和の子どもたちにとって特別なものでした。
しかし、平成に入り、週休2日制が徐々に導入されると、土曜授業は次第に姿を消していきます。
2002年には完全週休2日制が導入され、今では土曜日に学校へ行くことが珍しくなりました。
ただし、東京都内の一部の学校では、土曜日授業が復活しているケースもあります。
公開授業として地域と連携した新しい学びの場として活用されていますが、昭和の「半ドン」とは少し違った形での復活です。
かつての土曜日特有の高揚感は、今の子どもたちには少し遠い過去のものかもしれませんね。
家庭訪問
昭和の学校行事でおなじみだった「家庭訪問」、先生が家庭を訪れ保護者と顔を合わせるこの行事は、子どもにとっては下校時間が早くなる嬉しい日でしたが、保護者にとっては家の掃除や高級お菓子の準備でドキドキのイベントでした。
しかし、現代では共働きの増加やコロナ禍の影響で、家庭訪問は形式的な玄関先の訪問や児童の住居確認にとどまることが多くなっています。
実は、家庭訪問の概念は1890年代に生まれ、学校と家庭の連携を深めるために行われてきましたが、時代が変わるとともにその必要性が薄れてきたのです。
今の小学校では、家庭訪問が全児童を対象に行われることはほぼなく、昔の「見栄」を張った訪問は、もはや懐かしい思い出となってしまいました。
現代では、オンライン面談や学校での三者面談など、より柔軟な方法に切り替わってきています。
プール時の 「洗眼器」「腰洗い槽」
昭和の学校のプールでは、この二つのアイテムが当たり前に使われていました。
洗眼器は、目に入った塩素を洗い流すためのもので、プールの後に行列を作って使ったものです。
しかし、現在では水道水で目を長時間洗うと角膜に悪影響を与えるという考えが一般的になり、学校から姿を消しました。
また、腰洗い槽もかつては衛生対策として必須でした。
プールに入る前に塩素の効いた水に腰まで浸かり、夏の感染症対策がされていたのです。
しかし、今では水質管理技術が進歩し、プールのろ過装置が普及したことで、腰洗い槽もほとんど見られなくなりました。
昭和世代にとって懐かしいこれらのアイテムも、今の若い世代にはすっかり忘れられてしまいましたね。
ブルマ
昭和世代には懐かしい「ブルマ」、今では学校で見かけることがなくなり、その存在すら知らない子どもたちも増えています。
ブルマが体操着として採用された背景には、女性の動きやすさを重視したデザインがありましたが、時代の変化とともにハーフパンツに取って代わられました。
その理由は、男女平等の考え方が浸透し、体育の授業内容が男女で同一になったことが大きな要因です。
また、女子生徒自身から「ブルマは男性の性的な対象になりやすい」という声が上がり、ブルマは徐々に廃止されていきました。
ブルマの歴史を振り返ると、ファッションが時代の価値観や社会の変化を反映していることに気づかされます。
今ではすっかり過去のものとなったブルマも、昭和の学校生活を象徴する一つのアイテムとして、時代とともに消えていったのですね。
座高測定
昭和の小学校ではお馴染みだった「座高測定」が、令和の学校ではすっかり姿を消しました。
昭和12年から始まった座高測定は、当時の医学の観点から重要視され、上半身の発育を測るために導入されました。
しかし、測定される子どもたちにとっては「座高が高い＝足が短い」というイメージもあり、喜びとはほど遠いものだったかもしれませんね。
では、なぜ座高測定が廃止されたのでしょうか？
その理由は、現代の医学の進歩により、座高と健康の関連性があまり重要でないと判断されたからです。
さらに、文部科学省は2016年度に座高測定を正式に廃止する決定を下し、80年続いたこの測定は静かに幕を閉じました。
一方で、令和では「運動器検診」など新しい検査が追加され、児童の健康状態をより多角的にチェックするようになっています。
昔の測定方法とは異なるものの、時代に合わせた健康診断は今も進化し続けています。
まとめ
令和の学校生活は、昭和や平成とは大きく異なるものになっています。
時代の変化に伴い、新しい文化や習慣が生まれています。
これらの変化は、学校教育が常に進化し、時代に適応している証ですね。
懐かしさを感じる一方で、新しい時代の学校生活を楽しむこともまた大切です。
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