この世界には、不思議な出来事が息づいています。
科学では解明できない現象や奇妙なエピソードに、私たちは心を惹かれますよね?
今回は、世界の不思議な子供伝説を紹介します。
カンディド・ゴドイ(双子の多い村)
ブラジルのリオ・グランデ・ド・スル州にあるカンディド・ゴドイ村は、「双子の地(Terra dos Gêmeos)」として知られています。
この小さな村では、双子の誕生率が異常に高く、村の一部地域では10%以上の妊娠が双子の出産に結びついています。
これはブラジル全体の平均である約1%と比べても驚くべき数字です。
この不思議な現象をめぐり、長年にわたって様々な仮説が飛び交いました。
■ 仮説① ナチスの医者であるヨーゼフ・メンゲレが1960年代に第二次世界大戦後にこの町に逃亡し実験を行い、双子の出生率を上げたという説です。メンゲレは、双子に対する興味から、人口を増やすための実験を行ったとされています。
■ 仮説②「創始者効果」という遺伝的仮説で、この町の住民の多くが共通の先祖を持ち、特定の遺伝子を共有していることが原因であるというものです。この遺伝子は、多子出産や双子の出産確率を高めるとされています。研究によれば、双子の出生率はメンゲレの到来以前から高かったため、彼の実験ではなく、この遺伝的特徴が主な原因と考えられています。
しかし、近年の研究によって、村の双子現象は遺伝的要因に起因することが判明しました。
村はドイツ系移民によって開拓され、限られた血縁内での結婚が多かったため、双子の出産を促進する遺伝子が高い割合で引き継がれたのです。
ウールピット(グリーンチルドレン)
12世紀イギリスのサフォーク州ウールピットという小さな村、この場所で、今なお語り継がれる不思議な出来事が起こりました。
ある日、村人たちは奇妙な子供たちを見つけました。
その子供たちは、なんと緑色の肌を持ち、見たこともない服を着て、誰にも理解できない言葉を話していたのです。
村人たちは驚きと共に、彼らをサー・リチャード・デ・カルン卿の屋敷に連れて行き、そこでふたりは世話を受けますが、何を食べさせてもまったく口にしません。
飢えの末、ようやくインゲン豆を見つけ、夢中で食べたとされています。
その後、少しずつ他の食べ物も口にできるようになり、次第に肌の緑色も消えていきました。
ところが、残念なことに弟はほどなくして亡くなり、姉だけが生き残りました。
彼女は「アグネス」と名付けられ、英語を学ぶことで自分たちの出自について語り始めます。
アグネスによれば、彼らは「聖マーティン」という日が昇らない国から来たのだと説明しました。
聖マーティンでは、すべてが緑に染まった世界が広がっており、遠くには光に照らされた地域があるものの、大きな川がそれを隔てているため、行くことができなかったといいます。
この「グリーンチルドレン」の謎は多くの人々を引き付け、様々な仮説や伝説が生まれました。
この伝説については、異世界からの訪問や戦争孤児説、栄養不良による症状(クロロシス)の可能性が指摘されていますが、今もなお真相は不明のままです。
まとめ
その謎めいた存在は現代の我々にも興味を惹きつけます。
依然として答えの見つからないミステリーとして残されていますが、真実は一体何だったのか?
その答えは、もしかしたら未来のどこかで解き明かされるのかもしれません。
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