日本の食文化は、地域や時代によって大きく変わってきました。
実は、日本の昭和時代まで、今では考えられないような食材が日常的に食べられていたんです。
現代の私たちが想像もつかないものが多く存在しています。
今回は、そんな驚きの食材を7つ紹介します!
日本の意外な食文化7選
カエル
「カエルなんて食べられるの?」と思う方も多いでしょう。
でも、実は日本でもかつてはカエルが食材として扱われていました。
特に大正時代にはアメリカから「ブルフロッグ(牛ガエル)」が輸入されて、食用として養殖もされていたんです。
中華料理やフランス料理では今でも一般的に食べられているカエル肉ですが、昭和時代の日本でも煮たり焼いたりしてカエルを食べる文化があったことは意外ですよね。
明治時代にはカレーライスの材料として使われていました。
味は淡白で、鶏肉に似ているといわれており、栄養価の高い食材とされていました。
なぜ日本で定着しなかったのかは定かではありませんが、現在ではほとんど食べられていません。
ザリガニ
ザリガニと聞くと、泥の中を這うイメージが強いですよね。
そんなザリガニも、昭和時代には食用として一般的でした。
アメリカから戦前に食用として輸入され、日本でも養殖されるようになりました。
特に戦後の食糧難の時期には、アメリカザリガニが代用食として食べられていたのです。
南部アメリカでは今でもザリガニ料理が名物として知られていますが、日本でもザリガニを食べる文化があったのです。
ただし、ザリガニは寄生虫を持っている可能性があり、調理には注意が必要です。
泥臭さを取り除くために、酒に漬けたり沸騰させたりする手間がかかるため、あまり一般的にはならなかったのかもしれません。
ウミガメ
ウミガメが食べられていたのは、小笠原諸島や愛知県の特定の地域。
現在では絶滅危惧種に指定されているため、捕獲は厳しく制限されていますが、昭和時代までは地域ごとにウミガメが食材として利用されていました。
特に春から夏にかけて繁殖期に戻ってくるウミガメが捕獲され、その肉は刺身やスープ、煮込み料理として親しまれていました。
コレラの流行をきっかけに、ウミガメを食べることが原因ではないかと考えられ、その食文化が衰退しました。
現在でも小笠原諸島では年間135匹までの捕獲が許可されており、ウミガメ料理を楽しむことができるのです。
ウサギ
ウサギといえば、今ではペットとしてのイメージが強いですが、昔は食材としても利用されていました。
明治時代にはウサギブームが起こり、観賞用としても食材としても人気を集めました。
縄文時代の貝塚からもウサギの骨が発見されており、日本では古くからウサギを食べる文化があったのです。
特に江戸時代には、正月にウサギ汁を食べる風習がありました。
ウサギの肉は柔らかく、淡白な味わいで、現代でもジビエ料理店などで食べることができます。
鯉
鯉は、観賞用としてのイメージが強いですが、食用としても長い歴史があります。
平安時代から貴重なタンパク源として食べられており、昭和時代までは鯉料理が一般的でした。
明治時代には特に高級食材として知られていました。
鯉の洗いや甘露煮など、濃いめの味付けで調理されることが多く、今でも一部の地域では伝統料理として残っています。
特に福島県や茨城県では、今でも鯉料理が人気です。
カタツムリ
「カタツムリってフランス料理だけじゃないの?」と思うかもしれませんが、かつては日本でも食べられていました。
沖縄県に導入された「アフリカマイマイ」は、元々は食用として持ち込まれたもの。
しかし、害虫としてのイメージが強くなり、食用としてはあまり定着しませんでした。
それでも、昭和時代までは薬用や食用として、カタツムリが使われていたのです。
たんぽぽ
野草の代表格である「たんぽぽ」は、春を感じさせる花として知られていますが、実はたんぽぽは古くから食用としても利用されていました。
たんぽぽの花や茎は天ぷらに、葉や根はサラダや汁物の具材として食べられていたのです。
ヨーロッパでは今でもたんぽぽを野菜としてサラダに使うことが多く、日本でも昔は「食用たんぽぽ」として栽培されていました。
まとめ
いかがでしたか?昭和時代まで日本で食べられていた意外な食材。
今では考えられないものが、当時の日本人にとっては貴重な食材だったのです。
食文化は時代とともに変わり、今では普通に見かけるものが食卓から消えることもあれば、逆に昔は食べられていたものが現代では珍味として再登場することもあります。
未来の食卓には、どんな食材が並ぶのか、興味が尽きませんね。
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