世界には「恐れられる呪いの呪物」がいくつも存在します。
単なる噂話ではなく、実際に人々に災いをもたらしたという記録も残されています。
ここでは、数ある呪物の中から特に恐れられている3つを紹介します。
アナベル人形
ー 死をもたらす呪いの人形 ー
アナベル人形は一見、ただの布でできた無害な人形ですが、その裏には恐ろしい伝説が潜んでいます。
1970年代、アナベル人形は若い看護師が購入したものですが、彼女とルームメイトの女性がこの人形と暮らし始めてから、数々の奇妙な出来事が頻発し始めました。
ドアがひとりでに開閉したり、誰もいない部屋から聞こえる声、さらには手紙に見立てた不気味なメモが部屋中に置かれていたといいます。
悪霊の存在を疑った彼女たちは、ついに霊能力者に相談しました。
その結果、「アナベル」という名前の悪霊がこの人形に宿り、持ち主に危害を加えようとしていると判明。
霊媒師であるエド&ロレイン・ウォーレン夫妻がこの人形を引き取り、以来、厳重にガラスケースに収められました。
ウォーレン夫妻によると、この人形をガラスケースから出したり、軽率に触れようとすると、不幸が訪れるといわれています。
オカルト博物館では見学者に対して「絶対に触れないように」と警告が掲示されており、実際にアナベルに触れた後、事故に遭ったり病気にかかる人もいるとのことです。
現在もこの人形は観光地として人気ですが、博物館は厳格なルールで展示を行っています。
恐怖と興味が入り混じる存在、アナベル人形の呪いが今なお人々を惹きつけている理由です。
バズビーズチェア
ー 座ると死が待つ呪われた椅子 ー
見た目には全く普通の木製の椅子「バズビーズチェア」は、呪いのエピソードによって「死の椅子」として知られています。
17世紀、トーマス・バズビーという男がこの椅子を愛用していたとされ、彼がこの椅子に「誰も座るな」と言い残して処刑されたことが呪いの始まりとされています。
バズビーは村で悪名高い酔っ払いで、椅子を独占し、誰も座らせないという異常な執着を見せていました。
彼の処刑後、この椅子に座った人が次々と事故や病気で亡くなり、村人たちはこの椅子を恐れて「死の椅子」として崇めるようになりました。
特に有名なエピソードとして、1960年代にこの椅子に座った空軍の兵士が数時間後に交通事故で亡くなり、その後も同様の事件が何度も起こります。
村人たちは椅子をパブの奥に隔離することにし、ついには壁に吊るして座れないようにしました。
現在もこの椅子はタース村のパブに展示されており、来訪者に「呪いの椅子」に触れないように注意が払われています。
バズビーズチェアはその歴史を知ると恐怖を増す呪具の一つです。
呪いの絵画「泣く少年」
ー 火事を引き起こす恐ろしい絵 ー
「泣く少年」は1980年代にイギリスで爆発的に流行した絵画で、ジョヴァンニ・ブラゴリンによる作品です。
だが、この絵画を飾った家々が次々と火災に見舞われるという現象が頻発し、「泣く少年は火を呼ぶ」という恐ろしい噂が広がりました。
消防士たちも何度もこの絵画が火災現場で無傷で発見されるという事態に疑問を抱き、この絵が呪われているのではないかと考えるようになったといいます。
噂がさらに広がったのは、数百件に及ぶ火災現場で「泣く少年」の絵が全く燃えておらず、火災の被害を免れていたケースが確認されたことからです。
この現象に不安を覚えたコレクターたちは、絵を飾ることを避け、倉庫や金庫の奥深くに保管するようになりました。
さらに、「泣く少年」を所有していると自身や家族に不幸が訪れるという話もあり、今もこの絵画は多くの人々に恐怖の対象となっています。
ブラゴリンの「泣く少年」は美術品としての価値だけでなく、その背後に潜むミステリーによって人々の関心を集め続けているのです。
まとめ
世界には、ただの噂や都市伝説を超えて、人々に恐怖を与える呪具が存在します。
これらの物品は単なるホラー話として片付けられがちですが、実際に多くの人が不幸に見舞われた例があるため、一概に「信じない」とも言い切れません。
もしこれらの呪具に興味を持ったとしても、無闇に近づかないほうが無難かもしれませんね。
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