飛行機を丸ごと食べてしまった男がいるなんて信じられますか?
フランス出身のミシェル・ロティートは、「ムッシュ・マンジェトゥー(ミスター・イートオール)」として知られ、セスナ機や自転車、ガラスなどのあり得ない食材(?)を日常的に食べていたといいます。
その驚異的な「食生活」はギネス記録にまで認定され、彼の名前と異例の食習慣は世界に知られるようになりました。
一体なぜ?ロティートはこれほど奇妙な食生活を送ることができたのか?
今回は、異食症のミシェル・ロティートについて紹介します。
ミシェル・ロティートの驚異の消化力
セスナ機を完食!?その食べっぷりとは
彼の代表的な「料理」はなんと、セスナ機です。
1978年から2年間かけて、この小型飛行機を少しずつ解体し、食べつくしたとされています。
普通の人にとっては考えられない行為ですが、ロティートは日常的に金属やガラスなどの硬い物質を摂取しており、彼にとって「普通の食事」のようなものでした。
■ミシェル・ロティート食べたもの(抜粋)
- 自転車|18台以上
- オートバイ|?台
- ショッピング・カート|15台
- ブラウン管テレビ|7台
- シャンデリア|6基
- ベッド|2台
- スキー板(一人分)|1台
- セスナ-150型|1機
- コンピュータ|1台
- 棺桶(木製、持ち手付き)|1棺
- 真鍮製の銘板|1枚
- 鉄の鎖|0.5km
- エッフェル塔の欠片|1つ
- ガラスコップ|大量
- 電球|大量
- ネジやボルト|大量
- カミソリの刃|大量
- 鉱油|大量
自転車18台、テレビ7台、ショッピングカート15台といった数々の「食材」を彼の胃袋に収めてきたその実績は、まさに驚異の一言です。
9歳から47歳にかけて,ロティートは「金属を合計9トン近く食べきった」と言っています。
ロティートが金属を食べられた理由
ロティートが金属やガラスを食べることができた理由は、彼の体の特異な構造にあると考えられています。
まず、彼の消化器官は通常の人よりも非常に頑丈で、胃壁が厚く、金属やガラスが通過しても傷つかない構造になっていたといわれます。
また、彼の胃酸は普通の人よりも強力で、金属を消化するための一助となっていたとされています。
さらに、彼の腸も異物を無理なく排出する機能が備わっていたようです。
このような身体的な特質が揃っていたため、彼は一般の人が到底真似できない「食生活」を送ることができたのです。
しかし、ミシェル・ロティートがなぜ?異食症でありながら通常の人間のようにガラスや金属を口にしても胃粘膜を傷つけないかは、未だ完全な解明はなされていません。
一般の人が金属を食べたらどうなる?
一方で、普通の人がロティートのように金属を食べると、深刻な健康被害を招く恐れがあります。
たとえば、鋭利な金属片やガラス片は口内や喉、食道、胃や腸の粘膜を傷つけ、大出血や感染症を引き起こすことでしょう。
さらに、鉛やカドミウムといった有害な金属を体内に取り込むと、重金属中毒を引き起こし、深刻な症状が現れる可能性もあります。
また、金属の消化は不可能なため、腸閉塞や重度の便秘を引き起こすリスクも伴います。
ロティートは特殊な体質に恵まれていましたが、普通の人が真似をすれば命に関わる危険があるため、決して模倣してはいけません。
まとめ
ミシェル・ロティートは、誰もが驚く異例の体質を持ち、金属やガラスなどの異物を食べることでギネス記録に名を連ねた特異な人物です。
その食生活は彼の特殊な消化器官や強力な胃酸によって可能となったものでしたが、普通の人にとっては命に関わる行為であり、決して真似すべきものではありません。
ロティートのエピソードは、人体の不思議さと個人差の面白さを象徴する一方で、身体の構造が違えば同じ行為が重大なリスクを伴うことを示しています。
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