宇宙から飛来した巨大な隕石が地球に衝突し、その衝撃で地形が一変！
過去にそんな衝撃的な出来事が実際に起こり、今でもその痕跡が地球上に残っています。
今回は、あまりにも巨大隕石すぎて地形そのものを変えてしまった隕石クレーターを3つ紹介します。
フレデフォート・ドーム
南アフリカにあるフレデフォート・ドームは、約20億2300万年前に隕石の衝突によって形成されたもので、世界で最も古く、かつ最大級のクレーターとされています。
その直径はなんと約300キロメートル以上！この規模は、東京から静岡までの距離に匹敵します。
フレデフォート・ドームは、地質学的にも非常に貴重で、衝突によって地殻が複雑に変形し、今でもその構造が観察できるため、世界遺産にも登録されています。
当時の衝突のエネルギーは地球の生態系にも大きな影響を与えたと考えられており、地球の歴史においても重要な役割を果たしました。
チクシュルーブ・クレーター
キシコのユカタン半島にあるチクシュルーブ・クレーターは、約6600万年前に直径10～15キロメートルの隕石が衝突してできたとされるこのクレーターは、恐竜をはじめとする多くの生物が絶滅した「白亜紀末の大量絶滅」の引き金になったと考えられています。
その衝突のエネルギーは、数百万メガトンにも及び、地球の気候や生態系を激変させました。
クレーター自体は直径約180キロメートルにも及び、現在は半分が海底に隠れていますが、ユカタン半島の地形にその名残がしっかりと刻まれています。
この隕石衝突によって、恐竜時代が幕を閉じ、哺乳類が地球上で繁栄する時代が訪れたとも言えます。
マニクアガン・クレーター
カナダのケベック州にあるマニクアガン・クレーターは、約2億1400万年前に直径約5キロメートルの隕石が衝突して形成されたとされ、クレーターの直径は約100キロメートルとされています。
この衝突の後、氷河や風化によってクレーターが浸食され、現在は「マニクアガン湖」という巨大なリング状の湖が残っています。
この湖は、地球上で最も保存状態が良いクレーター湖の一つとされ、宇宙からもその特徴的な形がはっきりと確認できます。
また、この隕石衝突が原因で、周囲の地層に豊富な鉱物資源が蓄積され、現在でもケベック地方は鉱業が盛んです。
マニクアガン・クレーターは、人類にとっても自然の贈り物となっているのです。
まとめ
このように、地球には過去の隕石衝突によって形成された巨大なクレーターが数多く存在します。
これらのクレーターは、ただの地質的な遺産ではなく、地球の歴史や進化に深く関わってきた証でもあります。
宇宙からの巨大な訪問者が地形を変え、さらには生物の進化や絶滅にまで影響を及ぼしたという事実は、自然の力の壮大さと畏怖を感じさせるものです。
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