カリブ海に浮かぶ神秘のスポット「グレートブルーホール」。
もしも、この巨大な海の穴に落ちたら一体どうなるのか?
誰もが一度は考えたことがあるかもしれません。
もしもグレートブルーホールに落ちたら…
メキシコの南に位置するベリーズ、その一角には円形の深い海「グレートブルーホール」があります。
観光名所としても知られるこの場所、実はその魅力は見た目だけではありません。
直径約300m、深さ約125m、その謎多き構造と美しさから、ダイバーや冒険家、そして科学者たちの間で大きな注目を集めています。
上空から見ると、綺麗な円形の青い穴。
ブルーホールの縁には、珊瑚礁が広がり、その周りには熱帯魚やウミガメなど、多くの生物たちが生息しています。
水面から降りて行くと、最初の約30mは、海水と淡水が混ざり合ったハロクラインと呼ばれる層に達します。
このあたりでは、古代の洞窟の名残でる巨大な鍾乳石や石筍が見られます。
かつてこの地が海面よりもはるかに高い位置に存在していた証拠です。
さらに沈み進むと、塩分濃度の違いによる光の屈折が原因で、視界がぼんやりとする現象を体験するでしょう。
さらに深く、約40mまで降りると、完全な海水層に入り、水の中に浮遊する微細な硫酸カルシウムの結晶によって、雪のような景色が広がります。
そしてさらに深く、水深90mを越えると、毒性の高い硫化水素を含む水の層が現れます。
そこは、完全に酸素が存在しない世界。
ただ静かに深海が続き、底には「巻貝墓場」と呼ばれる場所が広がっています。
ここには、酸欠で死んだ巻貝などの殻が散乱しています。
まとめ
グレートブルーホールは、深い青の美しさに魅了される一方で、深い場所には酸素のない過酷な環境が広がっています。
その深さと複雑さから、特に経験豊富なダイバーでなければ危険を伴うでしょう。
その美しさと奇跡を自分の目で確かめることで、地球の壮大な歴史と生命の複雑さを感じることができますが、適切なガイダンスと準備をしてから訪れることを強くお勧めします。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)