日本の歴史は古く、その中で築かれた建造物には数々の謎が秘められています。
今回は、そんな未解明のミステリーを持つ歴史的建造物について、3つご紹介します。
これらの謎を知ることで、これまでとは違った視点で日本の歴史を楽しむことができますよ!
厳島神社|非対称な設計の謎
広島県廿日市市にある厳島神社は、海上に立つ美しい鳥居で有名です。
593年に創建され、その後、平清盛によって1168年に現在の形に再建されました。
厳島神社の美しいこの光景は、多くの観光客を魅了し続けています。
しかし、厳島神社には不思議な謎があります。
それは、拝殿と本殿の非対称な造りになっているのです。
通常、神社建築は対称性が重視されるため、対称に配置されていますが、なんと!拝殿と本殿だけが正面から見ると「柱の間隔が1間分左側に長い」のです。
この不均衡なデザインが意図的なものか、それとも建設中に生じた誤りなのかは未だに解明されていません。
文献にもその理由が記されておらず、現代の建築家たちも頭を悩ませるこの謎は、厳島神社の神秘性をさらに高めています。
さらに、厳島神社には秘密の神殿があるとされています。
古代から伝わる秘宝や神具が保管されていると言われていますが、本当に実在するのか?これもまた謎に包まれています。
正倉院|守られた宝物庫の謎
奈良市にある正倉院は、聖武天皇や光明皇后の宝物を収めた宝物庫として有名です。
1200年以上の歴史を持ち、現在では国宝に指定され、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。
正倉院はその美術工芸品の収蔵庫としてだけでなく、建物自体も高い価値を持つ歴史的建造物となっています。
正倉院の宝物は約9000件あると言われています
この9000件の御品のほとんどが奈良時代のものです。
そんな正倉院には驚くべき謎があります。
それは、宝物を収めた宝物庫にして、盗難事件がほとんど発生していないのです。
セキュリティが万全とは言えない状態にもかかわらず、記録に残っている盗難事件はあるものの、犯人はすべて逮捕されています。
宝物庫が長い間無事に保たれてきた理由として、周囲の地形や当時の社会状況が抑止力となっていたのではないかとも考えられていますが、真相は未だに明らかになっていません。
何故この宝物庫がこれほどまでに守られてきたのか、その謎は今後の研究に期待が寄せられます。
犬山城|元の場所の謎
愛知県犬山市にある犬山城は、1537年に築城された日本最古の天守を持つ城として知られています。
国宝にも指定され、その美しさから多くの観光客が訪れるこの城には、実は「元々の犬山城は金山城を移築し立て替えたのではないか?」という説があります。
地元の伝承によると、犬山城はもともと別の場所にあったものだと言われています。
金山城は木曽川沿いに立ち「森蘭丸」が生まれた城として伝えられています。
しかし、昭和30年代に行われた調査では、移築の痕跡が見つからなかったため、この説は一度否定されました。
ですが、2021年に行われた最新の調査で、犬山城が1585年頃に建てられたものであることが判明し、再び移築説が有力視されるようになったのです。
ただし、移築を裏付ける決定的な証拠はまだ見つかっておらず、この謎は未だに解明されていません。
まとめ
今回紹介した「厳島神社」「正倉院」「犬山城」には、それぞれ未だ解明されていない謎が存在しています。
日本の歴史的建造物には、長い年月を経てもなお、私たちを驚かせる謎が隠されているのです。
これらの謎に触れることで、建物自体が持つ美しさだけでなく、歴史の深みをより一層感じることができるでしょう。
ぜひ、これらの建造物を訪れる際には、その美しさと共にこれらの謎にも思いを馳せてみてください。
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