日本では国民的アニメと言っても過言ではない『ワンピース』、長年にわたり圧倒的な人気を誇り、世代を超えて愛され続けています。
しかし、そんなワンピースよりも、アメリカで圧倒的に支持されているアニメは『NARUTO(ナルト)』という事実をご存知でしょうか?
日本の感覚からすると「え、ワンピースじゃないの?」と驚く人も少なくないでしょう…今回はアメリカでのナルト人気の理由を掘り下げていきます。
アメリカでナルトが国民的アニメになった理由
まず大きな理由として挙げられるのが、アメリカにおけるアニメ上陸のタイミングと広まり方の違いです。
アメリカでは、2000年代半ばに『NARUTO』がテレビ放送やケーブル局、アニメ専門チャンネルを通じて一気に普及しました。
多くのアメリカ人にとって、最初に触れた日本アニメ=ナルトだった、というケースが非常に多いのです。
一方、ワンピースも同時期にアメリカ進出していましたが、放送形態や吹替、編集の違いなどが影響し、当初はナルトほどスムーズに浸透しませんでした。
この最初にハマったアニメという体験は、後々まで強烈な影響を残します。
忍者という題材がアメリカ人に刺さった理由
ナルトがアメリカで受け入れられた理由は、作品の中身そのものが、アメリカ文化と非常に相性が良かった点も大きな要因です。
忍者は、アメリカで古くからクールな東洋文化の象徴として扱われ、映画やゲームなどでも頻繁に登場してきました。
そこに超能力的な忍術、個性的なキャラクター、派手なバトルが組み合わさったナルトは、アメリカの子どもたちにとって非常に分かりやすい作品だったのです。
さらに重要なのが、ナルトの主人公像と物語構造です。
ナルトは、孤独な少年が努力と友情を重ねながら認められていく物語であり、「努力すれば夢は叶う」「自分の力で道を切り拓く」という価値観が強く描かれています。
これは、個人の成功や自己実現を重視するアメリカ社会の価値観と非常に重なります。
また、ナルトは心理描写が比較的ストレートで、文化や言語の壁を越えて感情移入しやすい作品として支持された大きな理由の一つと言えるでしょう。
ワンピースは心理描写が弱いは誤解?
一方で、ワンピースはアメリカでナルトほど人気が出なかったという話から、ワンピースは心理描写が薄いからでは?という声が上がることがあります。
ワンピースは、心理描写を言葉で説明するのではなく、行動や状況、間(ま)で表現する作品で、ルフィは悩みを長々と語りませんし、仲間たちも感情を言語化するより行動で示すことが多いです。
この行間を読むスタイルは、日本の読者には馴染み深いものですが、アメリカの視聴者にとっては、やや読み取りにくく感じられる側面もありました。
ただし近年では、ワノ国編以降の評価の上昇、Netflix実写版の成功などにより、ワンピースの評価はアメリカでも急激に高まっています。
現在では「ナルト一強」という状況ではなく、ワンピースも確実に国民的アニメ級の存在感を持つ作品へと成長しているのです。
まとめ
アメリカではワンピースよりもナルトの方が人気だと聞くと、日本の感覚では信じられないと感じる人も多いでしょう。
現在ではワンピースもアメリカで高い支持を得ており、両作品が世界的名作として並び立つ時代に入ったと言えます。
日本と海外の人気の違いを知ることで、作品の魅力をより多角的に楽しめるのではないでしょうか。
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