え、チーズが担保に?冗談みたいで本当の話…イタリアの融資制度が想像以上に衝撃すぎた

え、チーズが担保に?冗談みたいで本当の話…イタリアの融資制度が想像以上に衝撃すぎる

チーズを担保に銀行からお金を借りられる?そんな話を聞けば、多くの日本人は思わず眉にしわを寄せてしまうでしょう。

食品が担保?腐らないの?本当に信用できるの?実はこの制度、イタリアでは長年にわたって正式に運用されてきた銀行融資なんです。

なぜそんな仕組みが成立するのか、その背景にはイタリア特有の食文化と金融の考え方が深く関わっています。

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なぜチーズが担保になるのか?

この融資制度の担保となるのは、イタリアを代表する高級チーズ「パルミジャーノ・レッジャーノ」です。

このチーズは、イタリアチーズの王様とも呼ばれ、エミリア・ロマーニャ州の一部地域でのみ、厳格なルールのもと製造が許されています。

パルミジャーノ・レッジャーノは、品質基準が法律レベルで管理されている、長期保存が可能、熟成が進むほど価値が安定・向上、世界的な需要が常にある、という金融資産として極めて優秀な条件を備えています。

イタリアではこのチーズを「食品」であると同時に、確実に換金できる資産として捉えているのです。

銀行はどうやってチーズを担保として管理しているのか

この融資を実際に行っている代表的な銀行が、CREDITO EMILIANOです。

銀行はチーズを直接保管するわけではなく、チーズ専用の巨大貯蔵庫に預け、第三者機関が厳重に管理します。

保管されるチーズは、1個約40kgの巨大なホイール状で、ある銀行では約44万個、総額約400億円相当が熟成・管理されていると言います。

融資額は、完成時の予想評価額に対して約80%まで、もし製造者が返済できなくなっても、銀行はチーズを市場で売却すれば高確率で現金化できます。

つまり銀行側から見ると、不動産担保に近い、非常にリスクの低い融資なのです。

日本では成立しにくい文化と金融の決定的な違い

この話が日本人にとって怪しく聞こえる最大の理由は、価値観の違いでしょう。

日本では、食品=消費したら終わり、担保=不動産・現金・株、という意識が強く、食品が金融資産になる発想はほとんどありません。

一方イタリアでは、パルミジャーノ・レッジャーノは「数年かけて完成する、地域が保証した価値ある資産」という共通認識があります。

この制度は、戦後の厳しい経済状況の中で伝統産業を守るために始まりました。

単なる珍制度ではなく、地域経済・職人文化・銀行が一体となって支える産業インフラなのです。

まとめ

チーズを担保にお金を借りる、一見すると冗談のようですが、これはイタリアでは長年続く現実の制度です。

日本人の感覚で疑ってしまうのは当然ですが、「チーズ」ではなく地域が守ってきた資産と考えると、この仕組みはむしろ堅実な金融モデルだと言えるでしょう。

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