お正月は実家に帰るもの、かつてはそう言われていましたが、今ではその常識も大きく変わりつつあります。
とある調査では、お金がかかる、休めない、気を使う、そんな理由から年末年始に帰省しないと答えた人が6割を超えたという結果も出ています。
帰省を遠ざける理由とは
帰省しない理由として、挙げられるのが経済的負担です。
年末年始は新幹線や飛行機の料金が高く、遠方であれば往復だけで数万円かかることも珍しくありません。
そこに手土産代や外食費で出費はさらに膨らみ、さらには「お年玉」で、人数次第では数万円単位の出費になることもあります。
また、年末年始は数少ない長期休暇でもあり、本来なら体を休めたい時期にもかかわらず、長距離移動や親戚付き合いで、まったく休めなかったと感じる人も多いでしょう。
こうした事情から、コスパや労力を考え、今回は帰らないという判断をするのは、今ではごく自然な選択と言えます。
実は親世代も帰省は大変と感じている
帰省が減っている背景には、迎える側である親世代の本音もあります。
「来てくれるのは嬉しいけど、正直準備が大変」こうした声は、決して少なくありません。
布団の用意、部屋の片付け、孫に合わせた食事の準備や外食の段取り、年齢を重ねるほどこれらの負担は重くのしかかります。
体力的に厳しいと感じながらも、子どもや孫のために無理をしてしまう親御さんが多いのも現実です。
最近では、無理して帰ってこなくてもいい、元気な顔が見られればそれで十分、と考える家庭も増えています。
帰省を望む気持ちと、負担に感じる気持ち、その両方を抱えた親世代の本音が、帰省のあり方を静かに変えているのです。
お正月の新しい形
コロナ禍をきっかけに、TV電話やビデオ通話が一気に普及しました。
顔を見て会話ができ、孫の様子も分かる、それだけで安心できるという家庭も多く、「無理に移動しなくてもつながれる」という実感が広がっています。
以前であれば、帰省しなければ家族と顔を合わせる機会は限られていましたが、今では短時間のTV電話をするだけでも十分に近況を共有できます。
移動の負担や準備の大変さを考えると、今年はオンラインで、という選択が受け入れられるようになったのです。
こうしてお正月は、みんなで集まることよりも、無理のない形でつながることを重視する行事へと変化しつつあります。
帰省する・しないは、それぞれの家庭に合った形を選ぶ時代になったと言えるでしょう。
まとめ
お正月の帰省は、交通費やお年玉といった金銭的負担、休息を削られる感覚、そして迎える側の親世代の大変さまで含めて考えた結果、帰らないという選択をする人が増えています。
一方で、TV電話など新しいつながり方も定着し、無理をしなくても家族の存在を感じられる時代になり、形式にこだわるよりもお互いを思いやること、令和のお正月はそんな価値観を大切にする時代に入っているのかもしれませんね。
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