1月公開の邦画には、今の時代を生きる私たちの足元を静かに照らす作品が揃いました。
派手な展開や分かりやすい答えを提示するのではなく、登場人物たちの選択や葛藤を通して、観る側自身に考える余白を残すラインナップです。
新しい年の始まりに、じっくり向き合いたい邦画4作品を厳選して紹介します。
終点のあの子

- 公開日|2026年1月23日
- キャスト|當真あみ、中島セナ、平澤宏々路
少女たちの友情は、こんなにも美しくて、残酷、私立女子高校という狭い世界を舞台に描かれるのは、少女たちの繊細で危うい心の揺らぎ、中等部から進学した希代子と奈津子の前に現れるのが、海外育ちで自由奔放な転入生・朱里、青い服をまとった彼女は、どこか大人びていて、学校の空気を一変させる存在です。
朱里に惹かれ、彼女と過ごす時間が増えるほど、希代子の世界は少しずつ輝きを増していきますが、しかしその裏で友情は静かに歪み始める…。
そして偶然見つけてしまった日記帳が、物語を一気に残酷な方向へと加速させます。
女子校という閉ざされた空間で起きる感情の衝突は、青春映画好きなら確実に刺さります。
ヒグマ!!

- 公開日|2026年1月23日
- キャスト|鈴木福、円井わん、上村侑
闇バイト×ヒグマ、想像の斜め上を行く邦画の本気、タイトルだけで気になった人、正解です。
この映画、とにかく設定が強烈、闇バイトに足を踏み入れた若者たちと、凶暴なヒグマが森の中で対峙する、想像しただけでゾッとしますよね。
主人公・小山内は、父を特殊詐欺で失い、人生が一気に転落、追い詰められた末に関わった闇バイトが、いつの間にか人殺しにまでエスカレートしていきます。
そして森で起きる、人間の悪意を一瞬で吹き飛ばす予想外の惨劇、この作品が描くのは、「人間のほうが、よほど怖い」という現実、ヒグマの恐怖と闇バイトという社会問題が交錯する展開は、観終わったあともしばらく頭から離れません。
恋愛裁判

- 公開日|2026年1月23日
- キャスト|齊藤京子、倉悠貴、仲村悠菜
アイドルは、恋をしたら罪になるのか?元「日向坂46」の齊藤京子が主演を務める本作は、アイドルの恋愛禁止ルールという、日本独自の文化に真正面から切り込んだ社会派ドラマです。
人気アイドル・山岡真衣は、恋をしただけ、それなのに待っていたのは、裁判所からの呼び出しでした。
法廷で突きつけられる「契約」「裏切り」「ファンの感情」、観ているこちらも、「正しさって何?」と何度も考えさせられます。
アイドルを守るルールなのか、縛りつける鎖なのか、答えは簡単に出ません。
10年の構想を経て完成したというだけあり、セリフの一つひとつが重い、推し活をしている人ほど胸が苦しくなる一本です。
安楽死特区

- 公開日|2026年1月23日
- キャスト|毎熊克哉、大西礼芳、加藤雅也
死を選べる社会は、本当に優しいのか、安楽死が合法化された近未来の日本、国家戦略特区として設立された施設「ヒトリシズカ」を舞台に、生と死の境界線を描く社会派ドラマです。
難病を抱えながら安楽死に反対するラッパー・章太郎と、ジャーナリストの歩、内部告発を目的に入居した二人が出会うのは、それぞれの理由で死と向き合う人々、この映画の怖さは決して答えを押しつけてこないところ、「生きるのが正しい」「死を選ぶのは逃げ」、そんな単純な話ではありません。
観終わったあと、自分ならどうするか、静かに考えたくなる一作です。
まとめ
2026年1月公開の邦画は、娯楽性よりも「問いを投げかける力」が際立つ作品が揃いました。
だからこそ、観終わったあとに残る余韻や違和感は強く長く心に残ります。
新しい年の始まりに、自分自身の価値観と向き合う一本を、ぜひ劇場で体験してみてください。
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