引っ越しの見積もりは数十万円、場合によっては100万円近くに達し、3月を避けて2月に動く人が急増、結果、2月ですら予約争奪戦という異常事態に突入しているのです。
なぜここまで引っ越し料金は高騰し、ピークは前倒しされているのでしょうか…?
引っ越しピークが2月に前倒しされる異変
これまで引っ越しの最繁忙期といえば、大学進学や転勤が集中する3月〜4月でしたが、近年そのピークが2月から始まっているという明確な変化が起きています。
実際、引っ越し業者の予約状況を見ると、2月の時点ですでにトラックと人員が埋まり始め、まだ繁忙期前なのに感覚的には1か月早くピークが来ている、という声が多く聞かれます。
この動きを後押ししているのが、異常とも言える引っ越し料金の高騰です。
3月の引っ越し料金は、通常期の2〜3倍が当たり前になり、家族での引っ越しでは70万円、80万円、条件次第では90万円超の見積もりも珍しくありません。
少しでも費用を抑えようと前倒しで2月に動く人が急増した結果、2月も混雑するという連鎖が起きているのです。
なぜここまで高い?
引っ越し料金高騰の背景には、単なる需要増だけでは説明できない、構造的な問題があります。
最大の要因は、「人手不足による人件費の上昇」「燃料費・高速代など運送コストの増加」「ダンボールや養生資材の価格高騰」になります。
特に物流・引っ越し業界は、ドライバーの労働時間規制強化、いわゆる2024年問題の影響を強く受けており、「人を増やしたくても増やせない」「コストを下げたくても下げられない」という状況が続き、価格は高止まりしたままです。
実際、3月の平均相場はここ数年で約1.5倍に上昇しており、業界関係者の多くが、ピーク期の値下がりは今後も期待できない、と口をそろえます。
つまり、今の高騰は一時的なものではなく、新しい通常状態になりつつあるのです。
それでも数万円下げられる現実的な対策
工夫次第で、引っ越し費用を数万円単位で抑える方法があります。
まず重要なのが「日程」です。
- 土日・祝日は最も高く、火曜〜木曜の平日が比較的安い傾向があります。
- 連休の場合は、最終日が狙い目になるケースもあります。
- 同じ週でも、曜日が違うだけで10万円近い差が出ることもあります。
荷物量の調整も重要で、事前に自家用車で荷物を運び、当日のトラックサイズを小さくすることで、3割以上安くなった事例もあります。
また、不用品を処分するだけでなく、買い取りサービスを利用して引っ越し代と相殺する方法も有効です。
そして、最初にやるべき交渉は意外とシンプルで、「一番安い日はいつですか?」この一言を聞くだけで、業者側から空いている日程を提示され、結果的に費用が下がることも少なくありません。
まとめ
引っ越し料金の高騰は、もはや一過性の問題ではありません。
重要なのは、「いつ・どう引っ越すか」を戦略的に考えることで、曜日選び、荷物量の調整、業者の仕組みの違いを理解するだけで、支払額は大きく変わります。
引っ越しは今や、情報と準備の差がそのまま金額差になる時代に入っています。
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