街にイルミネーションが灯り、どこからともなく流れてくるクリスマスソング、そんな瞬間にふと昔の記憶がよみがえることはありませんか?
今ほどイベントが多様化していなかった昭和の冬、テレビやラジオから流れる一曲一曲が、恋や憧れ少し背伸びした大人の世界を教えてくれました。
今回は昭和・80年代を彩ったクリスマスソング5曲を厳選して紹介します。
恋人がサンタクロース / 松任谷由実
1980年公開の映画『私をスキーに連れてって』の挿入歌としても知られ、80年代の冬を象徴する一曲です。
松任谷由実が、クリスマスを「大人の恋の季節」として描いたこの楽曲は、それまでの童謡的イメージを一変させました。
当時はスキー場ブームと重なり、ゲレンデでこの曲が流れるだけで特別な空気が生まれたものです。
- 「イントロを聴いた瞬間、雪景色と初恋を思い出します。今でも冬になると必ず流します」
- 「ユーミンの歌は、当時の“憧れの大人像”そのもの。今聴いても古さを感じません」
クリスマス・イブ / 山下達郎
言わずと知れた日本のクリスマスソングの定番、1983年の発売以降、90年代にはJR東海のCMで再ブレイクし世代を超えて愛され続けています。
80年代当時も音楽ファンから高い評価を受け、クリスマス=山下達郎、という文化を定着させました。
- 「この曲が流れると、今年も終わるなと実感します」
- 「毎年チャートに戻ってくるのがすごい。まさに日本の冬の風物詩」
SWEET MEMORIES / 松田聖子
直接的なクリスマスソングではないものの、冬になると必ず思い出される名バラード、80年代を代表するトップアイドル・松田聖子さんは、この曲で大人の女性像への転換を印象づけました。
キャンドルのCMソングとしても使用され、静かな冬の夜に寄り添う楽曲として定着、華やかなアイドル全盛期の中で、しっとりと聴かせるこの一曲は特別な存在でした。
- 「クリスマス前の夜に聴くと、胸がきゅっとなります」
- 「聖子ちゃんの声は今聴いても透明感がすごい!いまだに現役なのも尊敬する」
クリスマスキャロルの頃には / 稲垣潤一
1984年発売、大人の切なさを描いた歌詞と、稲垣潤一さんの低音ボイスが印象的な名曲です。
80年代はトレンディドラマの時代でもあり、この曲は報われない恋や、すれ違う想いといった大人向けクリスマス像を広げ、派手さはなくともしみじみと心に残る一曲です。
- 「若い頃は歌詞の意味が分からなかったけど、今は沁みます」
- 「クリスマスの夜に一人で聴きたくなる名曲!あの時の彼女を思い出す」
MERRY X’MAS IN SUMMER / KUWATA BAND
真夏にメリークリスマスを歌うという斬新さで話題をさらった一曲、KUWATA BANDは桑田佳祐が率いた期間限定バンドで、音楽的完成度と遊び心を両立させました。
80年代の日本音楽界が持っていた自由さと勢いを象徴する存在で、型破りでありながらしっかりクリスマスの余韻を感じさせるのは桑田さならではですね。
- 「初めて聴いた時の衝撃は忘れられません」
- 「今聴くと、80年代のエネルギーを感じます!現役の桑田佳祐がすごすぎる、怪物」
まとめ
恋に胸を焦がし、大人の世界に憧れ、音楽から人生を学んでいた時代、だからこそ今聴いても心の奥に残るのかもしれません。
今年のクリスマス、ぜひ一度これらの名曲を聴きながら、あの頃の冬に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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