テレビやゲーム、スマホの動画などに小さいころから触れる、現代の子どもたち。
そこにコロナ禍も加わり、近年子どもの視力低下が増えています。
2019年度の調査では、視力1.0未満の子どもの割合は、幼稚園児は約25%、小学生は約35%で過去最高となりました。
でも、実は視力低下を防ぐために、”目とは関係なさそうな”ある行動”が大切だと言われているのをご存じでしょうか?
この記事では、子どもの視力低下が心配なパパ・ママに向けて、視力低下を防ぐための対策をご紹介します。
近視とは?
出典:【公式】看護roo!
人間の目は、フィルムカメラのような構造をしています。
目に入った光は、水晶体(カメラでいう「レンズ」)で屈折して、網膜(カメラでいう「フィルム」)に像として映し出されます。
近くや遠くを見る時、眼球は前後に伸び縮みすることで、網膜にピタリとピントが合うように調節しています。
ところが、近くにピントを合わせる続けていると、眼球が前後に伸びたままになり、遠くがぼやけて見える近視になってしまいます。
コロナ禍で近視が増加したとされるのは、これが原因。
外出機会そのものが減り、タブレット端末やPCで学習する時間帯が増えたのです。
また、身長が伸びる時期には、眼球の奥行も伸びていきます。
成長期に子どもの近視が発症しやすいのは、そのためです。
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近視を防ぐためにできる5つの対策!
近視は、「親が近視である」など遺伝的な要因もある程度影響します。
しかし、遺伝だけでなく環境による影響も大きいため、近視の予防やこれ以上進行させないための対策を取る必要があります。
ここからは、その対策を5つご紹介します。
外に出て日光を浴びる
目とは直接関係がなさそうですが、実は近視の予防に重要なのが、外遊び!
1日2時間以上の外遊びをする子は、近視が進行にしくいというデータがあります。
さらに、両親がともに近視でも、外で遊ぶ時間が2時間以上あれば、近視になるリスクが下がるという報告もあるのです。
曇りの日でも効果があり、日陰でも構いません。
なお、真夏で日差しが強い場合は、日焼け止めを塗る・水分補給をする・帽子をかぶるなどの対策も忘れないようにしましょう。
参考【公式】「めまもり」プロジェクト│子供の「外あそび」で、近視の予防・進行抑制につなげる
目から30㎝以上離す
スマホやゲームはもちろん、読書や勉強するときでも、対象物は目から30cm以上離すことが大切です。
特に、スマホは片手で持つことが多く、目から20cm以内に近づけてしまいがちですので、注意しましょう。
近くを見る作業は休みながら
スマホ・ゲーム・テレビなど、近くを見る作業を続けると目に負担がかかります。
目を休めるために、20~30分に1回、5分以上遠くを見るようにしましょう。
目安としては、6m以上先のものを見ることが大切。
そうすることで、近くを見るために伸びていた眼球が、そのまま固定されるのを防ぎます。
メガネは医療機関で作る
いったん視力が下がってしまったら、度数の合ったメガネをしたほうが近視が進みにくいと言われています。
子どもの視力は、眼精疲労などで一時的に近視が強く出てしまうこともあります。
そのため、メガネを作る際にはメガネ店よりも、医療機関で正確な度数を測ってもらうほうがよいでしょう。
質の良い睡眠をとる
目の健康のためには、質の良い睡眠をとること、そして寝る前に光刺激を受けないことが大切です。
パソコンやスマホ、ゲーム機などから出るブルーライトは、身体を覚醒させてしまうため、寝る2~3時間前からは見ないようにしましょう。
まとめ
目は一生付き合っていく大切な器官。
一方で最近の子どもたちは、小さいころから目が悪くなりやすい環境に置かれています。
親が近視で、遺伝的に近視になりやすい子どもでも、「1日2時間以上の外遊び」などで、近視のリスクを下げることが可能です。
子どもの目を守るために、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
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