性的同意年齢と聞くと、ちょっと難しそうな印象を持つかもしれませんね。
でも、実は私たちの日常生活に密接に関わる大切なテーマなんです。
この言葉の背後には、どんな意味や背景があるのでしょうか?
一緒に考えてみませんか?
性的同意年齢とは
性的同意年齢は、性的行為に対して同意する能力があるとみなされる年齢の下限を指します。
この年齢未満の者と性的行為を行う場合、相手の同意があったとしても、法的には罪とみなされることが多いのです。
日本の性的同意年齢の変遷
日本では、長らく性的同意年齢は13歳とされてきました。
しかし、近年の議論を経て、2023年に16歳へと引き上げられることとなりました。
この変更の背景には、先進国での性的同意年齢が16歳前後であること、および「日本の13歳は低すぎる」との国内外からの批判が影響しています。
なぜ性的同意年齢は重要なのか?
性的同意年齢は、未成年者を性的な行為から守るための法的な枠組みとして設定されています。
13歳未満の子どもは、その成熟段階において性的な同意をするのに十分ではないとの考えから、この年齢が設定されていました。
しかし、現代の子どもたちの成熟度や社会の変化を反映し、より適切な年齢を設定するための議論がなされてきました。
世界の性的同意年齢
世界各国での性的同意年齢は様々です。
例えば、ドイツでは14歳未満が性的同意年齢とされています。
各国の文化や法制度、社会的背景によって、この年齢は異なるため、一概にどの年齢が適切であるかを判断するのは難しいと言えます。
試案には落とし穴も…
新しい性的同意年齢の試案は、以前のものよりは分かりやすくなったものの、まだ疑問点が多いです。
試案が発表されてからわずか2カ月で修正されたのは、公の評判が悪かったからだろうと予測できます。
法務省は当初、この条文に自信を持っていたが、『対処能力』という曖昧な表現が批判の対象となりました。
現在の条文では、16歳が性的同意年齢とされているが、5歳差以上の場合の条件が付けられています。
これにより、例えば13歳の子どもと18歳以上の人との性行為が罰せられることになります。
しかし、この条件は13歳でも5歳以内の年齢差なら許容されるとも取れます。
一律に16歳としない理由が不明確で、現状の条文では加害者が『5歳以上離れているとは知らなかった』と主張することで、立件のハードルが高くなり、被害者が二次被害に遭う可能性が出てきます。
まとめ
性的同意年齢は、子どもたちを守るための重要な法的枠組みです。
日本でもこの年齢は変遷を続けており、社会の変化や子どもたちの成熟度を反映した適切な年齢を設定するための議論が必要です。
各国の性的同意年齢を参考にしつつ、日本独自の文化や背景を考慮した上で、最も適切な年齢を設定することが求められています。
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