プールや海、川などは、子供達にとって暑い季節の遊び場となります。
しかし、水辺の楽しみは一瞬で危険な状況に変わることも…。
特に、子どもが水の中で溺れるという事態は、親や監視者にとって恐ろしい悪夢と言えるでしょう。
溺れると、水が肺に入り込み呼吸が困難になり、酸欠状態が生じます。
それが続くと心肺停止を引き起こし、最悪の場合命を落とす危険もあります。
子どもが溺れてしまった場合の行動
1. 安全を確保する
まず、自分自身とその周囲の安全を確認してください。
あなた自身が危険な状況になってしまっては、子どもを救出することができません。
2. 子どもを水から出す
安全を確認した後、子どもを速やかに水から引き上げてください。
しかし、深い水中や激流などで救助が難しい場合は、専門の救助隊を待つべきです。
3. 応急処置を施す
意識がなく、呼吸または脈が確認できない場合、CPR(心肺蘇生法)を開始します。
人工呼吸と心臓マッサージを交互に行います。
4. 救急サービスに連絡する
溺れた子どもが意識を取り戻さない場合、またはCPRを行っている最中でも、すぐに救急サービスに電話してください。
助けが必要な場所や状況を正確に伝えることが重要です。
やってはいけないこと
1. 危険な状況で自己判断による救助を試みない
強い流れや深い水面など、自身が危険を冒す状況で救助を試みるべきではありません。
その場合は、専門の救助隊の到着を待ちましょう。
2. CPRの知識がない場合、無理に試みない
CPRの手順が分からない、または不安な場合、無理に試みると子どもにダメージを与える可能性があります。
その場合は、救急サービスに指導を求めましょう。
※CPRとは「Cardiopulmonary Resuscitation」の略で、日本語では「心肺蘇生法」を指します。
これは、心臓が停止した人に対して、胸骨圧迫と人工呼吸を行い、血液と酸素を体内に循環させることで、脳などの臓器へのダメージを最小限に抑え、人の命を救うための救急処置です。
まとめ
子どもが溺れた際には、まず自分自身の安全を確保し、次に子どもを水から出すことが大切です。
子どもが意識を失っていた場合はCPRを開始し、同時に救急サービスに通報するようにしましょう。
しかし、自分自身が危険な状況にさらされることなく、またCPRの正しい知識がある場合に限ります。
水辺での事故を防ぐためには、事前の準備と正しい知識が必要です。
子どもたちが水辺で楽しく、そして安全に遊べるように、常に注意深く見守りましょう。
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