あなたは、血のつながりのない「ママ」との関係にどのような思いを抱いていますか？
再婚やステップファミリーの中で、真の家族の絆はどのように築かれるのでしょうか。
継母（ママ母）としての役割、そして子供としての感情…。
その答えを探る一つのエピソードを紹介します。
継母としての新しいスタート
再婚して彼の家に入った時、私は新しい「ママ」としての役割に戸惑っていた。
特に彼の息子、11歳の彼は私を受け入れることができず、私たちの関係は最初はギクシャクしていた。
彼の目には、私を受け入れることのできない複雑な感情が浮かんでいた。
私は彼に対して、一貫して優しさを見せることを心がけた。
彼の好きな料理を作ったり、学校の行事に参加したり。
しかし、彼はなかなか心を開くことができなかった。
それでも、私は彼のためにできることを探し続けた。
高校時代になると、彼は部活や友人との付き合いで忙しくなった。
家での時間は少なくなり、私たちの関係も少しずつ距離を感じるようになった。
しかし、彼が帰宅するたび、私はいつも待っていた。
彼の日常を知りたくて、話を聞きたくて。
そして、彼が高校を卒業。
彼は大学進学のため、東京へと旅立つことになった。
出発の日、私は彼を駅まで送ることになった。
その時、彼の目は私がこれまで見たことがないほどに悲しそうだった。
駅のホームで、電車が到着する直前、彼は私に向かって言った。
「お母さん、ありがとう。お父さんのこと、よろしくね。」
彼の言葉に、そして、初めてお母さんと呼んでもらえたことに涙がこぼれた。
私たちの関係は、その瞬間から新たなスタートを切ったのだ。
彼が東京での新生活を始めてからも、私たちは頻繁に連絡を取り合った。
彼の日常の話や悩み、楽しいエピソードなど、私たちは少しずつ深い絆で結ばれていることを実感した。
彼が東京での新生活をスタートさせる中、私は彼の父とともに新しい家庭を築いていった。
彼の言葉を胸に、私たちはお互いを支え合い、家族としての絆を深めていった。
あわせて読みたい｜マタイク（mataiku）
