大好きなウニが、食卓から消えてしまうかもしれない…そんな時が訪れたら、どう感じますか?
昨今、磯焼けで海藻が枯れ、ウニの漁獲量が激減する中、世界的な寿司ブームによってウニの需要は急上昇。
需要と供給のバランスが崩れ、このままでは海外市場に買い負け、日本でウニを楽しめなくなる可能性もあるのです。
美味しいウニをいつまでも味わいたいなら、今、私たちができることは何か…?
海の未来を一緒に考えてみませんか?
ウニと磯焼けの関係
ウニは、美しい海藻が茂る藻場(もば)を主な餌場としています。
しかし、地球温暖化の影響で海水温が上昇し、日本沿岸の藻場は磯焼けにより壊滅的な打撃を受け、海藻が枯れ、ウニの餌が激減してしまいます。
それでもウニは生き残り、栄養不足の「空っぽウニ」が大量発生する事態も考えられます。
この状態では、品質の良いウニの漁獲が難しくなり、漁業者の収益にも大きな打撃に…。
世界的な寿司ブームによるウニの需要急増
一方で、ウニの需要は日本国内にとどまらず、欧米や中国市場でも急拡大。
富裕層向けの高級寿司店や高級レストランでの需要が高まり、寿司ブームがグローバルに広がっています。
特に、中国では日本産ウニへの需要が増え、日本国内でのウニの供給が追いつかなくなりつつあります。
高騰するウニと日本の未来
ウニはもともと高級な食材ですが、需要の増大と供給不足の影響で、ここ数年でその価格がさらに高騰。
このまま高騰が続くと、海外市場に買い負けて、日本人が気軽にウニを食べられなくなる未来が現実になるかもしれません。
すでにウニの価格が原因で、回転寿司チェーンの一部はウニの提供を一時的に中止するケースも見られます。
こうした動きが拡大すれば、日本の食卓からウニが消える日も遠くないでしょう。
ウニの未来を守るためにできること
この危機を乗り越えるため、ウニの養殖技術の開発が進められ、藻場の再生と同時に、養殖ウニの品質向上を目指し、持続可能な漁業を目指す取り組みが全国各地で始まっています。
また、漁業者や自治体は、ウニの禁漁期間を設けて乱獲を防ぐ努力を続けています。
私たち消費者も、持続可能な食材を選ぶ意識を持つことが大切です。
寿司店やスーパーで「サステナブルシーフード認証」を取得したウニを選ぶことで、未来の海を守ることに貢献できます。
まとめ
温暖化による磯焼けと、世界的な寿司ブームが引き起こしたウニの高騰問題は、私たちの生活に直接関わる重要な課題です。
このまま対策が遅れれば、日本の食卓からウニが消える未来が訪れるかもしれません。
しかし、養殖の発展と消費者の意識改革が進めば、豊かな海を未来に残し、美味しいウニを楽しみ続けることができるはずです。
持続可能な未来を築くため、私たちも小さな選択から変わり始めてみませんか?
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