昭和時代、子どもたちが夢中になったおもちゃの数々。
しかし、現代の視点で見ると「これ、危なくない?」と思わず驚いてしまうものも少なくありません。
昭和に爆発的ヒットし「面白い」と受け入れられていたけれど、令和の今では絶対に販売できないであろう昭和の名作おもちゃを5つ紹介します。
昭和の危なすぎるおもちゃ5選
ウイリーバー
ウイリーバーは、後輪を持ち上げて走行できる自転車の補助輪のようなパーツです。
子どもたちにとってスリル満点で、まさにヒーロー気分を味わえるおもちゃでした。
しかし、バランスを崩して転倒する事故が多発。
さらに、安全基準が緩かった昭和ではヘルメットの着用義務も浸透しておらず、頭部への怪我が大問題に。
令和では安全基準が厳格化され、こうした危険性の高いおもちゃは市場に出回らなくなりました。
オースティンマジックピストル
見た目はおもちゃの銃ながら、仕組みはほぼ本物の火器。
カーバイドという化学物質を使い、発火させて弾を発射する構造でした。
その爆音と威力で人気を集めましたが、化学物質の取り扱いミスや発火時の事故が相次ぎました。
現在では、子ども用おもちゃに危険な化学物質を使用することが厳しく規制されており、このような製品は完全に廃止されています。
シックスフィンガー
一見すると指に似せた奇妙なデザインの道具ですが、実はこれ、発射機能を備えたスパイグッズ型おもちゃでした。
ゴム弾や小さなミサイルを発射できる仕組みで、スパイごっこが好きな子どもたちに大ヒット。
しかし、誤って人やペットに当ててしまう事故が続出し、さらに部品の誤飲事故も懸念されるように。
現代では、こうした安全性の懸念から消え去ったおもちゃの一つです。
クリーピークローラー
子どもたちが自分で作ることのできるプラスチック製の昆虫おもちゃセット。
その作成過程で必要な溶融プラスチックを高温で扱うことが求められ、火傷や火事の原因となる事故が発生していました。
また、加熱すると有毒ガスもでるということで即販売中止に。
令和では、家庭での高温作業を伴うおもちゃは安全基準に抵触するため、こうした製品は販売されていません。
指紋採取キット
本格的な指紋採取ができるとして当時話題となったこのキット。
粉末や薬品を使用して指紋を可視化する仕組みでしたが、粉末を吸い込むことで健康被害を及ぼす可能性が指摘されました。
また、粉末には「アスベスト」が使われてたとされて即販売中止に。
現在では、子ども向けに化学物質を用いた製品を販売することはほとんどありません。
まとめ
昭和時代に大人気だったこれらのおもちゃは、当時の子どもたちにとって夢と冒険の象徴でした。
しかし、事故や健康被害のリスクが顕在化し、社会全体の安全意識が高まる中で市場から姿を消していきました。
現在は、技術の進化と規制の強化により、子どもが安全に楽しめるおもちゃが主流となっています。
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