時代を超え、多くの人々の心を揺さぶり、世界中を夢中にさせたこれらのUMA(未確認生物)たち。
しかし、後にその正体が暴かれたとき、人々は何を感じたのでしょうか?
今回は、夢とロマンを一瞬で崩壊させた二つの伝説の真実に迫ります!
世界中を騙し、虜にした幻のUMA(未確認生物)とは
ネス湖の怪物「ネッシー」
1934年、スコットランドのネス湖で撮影された「外科医の写真」は、ネッシーの存在を証明するものとして世界を熱狂させました。
水面に浮かぶ長い首と小さな頭のシルエット。
ロバート・ケネス・ウィルソンという外科医が偶然撮影したというこの写真は、ネッシーというUMA(未確認生物)の存在を確信させ、観光業にも大きな影響を与えました。
ネッシーの伝説は瞬く間に広がり、ネス湖周辺には観光客が殺到します。
UMAハンターや科学者、ジャーナリストが集い、ネッシー効果は地元経済に大きく貢献しました。
ネス湖の怪物探しツアーは今でも一大観光資源として存続しています。
なぜここまで信じられたのか?暴露された嘘の背景
それは、写真の巧妙さとタイミングが要因でした。
当時、写真は「真実を写す媒体」として信じられており、この写真が本物であると疑われることはほとんどありませんでした。
また、UMAに対するロマンや未知の生物への好奇心も、ネッシーの存在を後押ししました。
しかし、60年後の1994年、クリスチャン・スポーリングという男性が、「外科医の写真」は偽物だったと告白。
写真の生物は実際には、おもちゃの潜水艦に粘土で作った首を取り付けたものと証言。
さらに、スポーリングによると、この写真は彼と彼の義父であるマーモデューク・ウェザレルが仕組んだものと判明。
ウェザレルはもともとネス湖で怪物の調査をしていた人物でしたが、メディアから冷やかしを受けたことに腹を立て、「仕返し」として偽の証拠を作ることを計画したようでした。
その後の影響
暴露の後、多くの人が失望した一方で、「ネッシー伝説」はUMA文化の象徴として生き続けています。
ネッシーを信じる人々の情熱は衰えず、湖底調査や未確認生物研究の話題は今もなお注目されています。
人々のロマンを掻き立てる存在であることに変わりはありません。
森の巨人「ビッグフット」
1967年、アメリカのカリフォルニア州で撮影された「パターソン=ギムリン・フィルム」は、UMA研究における歴史的な瞬間となります。
この16mmフィルムには、二足歩行する毛むくじゃらの生物が自然な動きで歩く様子が映っていました。
この映像が世界中に公開されると、「ビッグフットは実在する」と広がります。
ビッグフットは、アメリカの未開の自然や冒険心の象徴となり、映画やテレビ、書籍で取り上げられるように。
UMAをテーマにした探検番組や映画は、このフィルムの影響を大きく受けています。
また、UMAハンターや未確認生物研究者たちが注目を集め、UMAを追い求める活動が一つのカルチャーとなりました。
なぜここまで信じられたのか?暴露された嘘の背景
この時代、多くの人々は「カメラは嘘をつかない」という認識を持っており、フィルムに映るビッグフットの姿を疑うことは少なかったのです。
また、フェイクなのか鑑定をする機関もまだ今ほどありませんでした。
さらに、映像に登場するビッグフットの筋肉の動きや歩行スタイルが自然で、人間では不可能に見えたことも信憑性を高めました。
UMAへの興味が高まりつつあった時代背景も、これを多くの人が信じるきっかけとなったのです。
ところが、1990年代、フィルムに登場するビッグフットが「実は着ぐるみを着た人間だった」との証言が浮上します。
ボブ・ヒエロニムスという男性が「ビッグフット役を演じたのは自分だ」と告白したのです。
さらに、映像の撮影者ロジャー・パターソンがUMAに熱心であったことや、資金繰りに苦労していた事実も、映像が商業的動機によるものだった可能性を示唆しています。
その後も残る影響
この映像が偽物と疑われた後も、ビッグフットの存在を信じる人々の情熱は衰えることはありませんでした。
UMA研究はより洗練された方向へ進化し、映像解析技術や現地調査が行われています。
ビッグフットはUMAの代名詞として、今もなお冒険心を掻き立てる存在です。
まとめ
ネッシーとビッグフットは、UMA研究や冒険の象徴として、時代を超えて語り継がれる伝説です。
これらの嘘が暴かれた後も、UMAを愛する人々の情熱や未確認生物への好奇心は失われていません。
UMAが夢やロマンを掻き立てる存在である限り、たとえそれが嘘だったとしても、人々の心を捉え続けています。
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