構造的な問題や過去の事故、さらに霊的な噂が絡んで恐怖の象徴となっているトンネルも存在します。
今回は、地元民が『絶対に通りたくない』と恐れるトンネルを3つ紹介します。
笹子トンネル(山梨県)
笹子トンネルは、山梨県の中央自動車道に位置し、長年多くのドライバーに利用されてきた主要トンネルです。
しかし、2012年12月に発生した大規模崩落事故は、日本全国に衝撃を与えました。
この事故では、天井板が突然崩落し、複数の車両が巻き込まれ、9名が命を落とすという痛ましい結果となったのです。
事故原因は、トンネル構造物の老朽化と維持管理の不備とされています。
この事件以降、国や自治体はトンネルの定期検査を強化しましたが、それでも笹子トンネルの名前を聞くだけで不安を覚える人も少なくないのではないでしょうか。
また、この事故を機に「トンネル内で霊を見た」という噂が絶えず、夜間の通行を避けるドライバーもいます。
一部の地元民は、「あの事故で亡くなった人々の魂が彷徨っているのではないか」と語るほどです。
神戸長田トンネル(兵庫県)
阪神高速31号神戸山手線の神戸長田トンネルは、地元では「通りたくない」と噂されるトンネルの代表格として有名です。
その理由の一つが、構造上の狭さと急カーブ、さらに上下にうねる道が続く点です。
このため、通常のトンネルよりも約5倍の事故が発生しているとのデータがあり、特に初めて通るドライバーには緊張感を与えます。
また、薄暗い照明がその恐怖を増幅させており、地元のドライバーたちはこのトンネルを皮肉交じりに「生きているトンネル」と呼びます。
これは、まるでトンネル自体が意思を持っているかのように、通行者に危険をもたらすことからきているようです。
さらに、交通事故が多いことに加え、一部では霊的な存在が関与しているという噂もあります。
「トンネルを抜けた直後に急に車が故障した」「中で影のようなものを見た」といった体験談が後を絶たず、敬遠される理由となっています。
シルバーライン(新潟県)
新潟県に位置するシルバーラインは、地形を貫くトンネルとして知られています。
その名の美しさとは裏腹に、地元民からは「恐怖のトンネル」としても有名で、特に注目すべきは、1950年代に重機がほとんどない時代に建設されたという歴史的背景です。
ダイナマイトなどを使い、人力で岩を削って建設されたため、トンネル内は今も岩肌がむき出しになっています。
さらに、岩の隙間から水が染み出しており、トンネル内の路面は常に濡れている状態のため、雨天や冬場には滑りやすく、運転には細心の注意が必要です。
また、工事中の設計ミスから、道が不自然に曲がっている箇所が多く、視界を奪われることもあります。
さらに怖いのは、工事中に亡くなった犠牲者たちの霊が見えるという噂です。
「トンネル内で工事用ヘルメットをかぶった霊が佇んでいた」といった証言もあり、こうした噂が地元民の間で語り継がれています。
まとめ
今回紹介した3つのトンネルには、それぞれ異なる理由で「通りたくない」と恐れられる背景があります。
これらのトンネルは、日本の交通インフラの重要性を再確認させる一方で、改めて安全性とメンテナンスの重要性を考えさせられる場所でもあります。
もしこれらのトンネルを通る際には、十分な注意を払って安全運転を心がけましょう。
あなたの旅路が安全であることを祈っています。
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