最近、ショッピングモールのフードコートに空きテナントが増えてると感じたことはないでしょうか。
かつては週末ともなれば家族連れや学生で賑わっていたフードコートが、いまやガラガラの状態もあります。
実際、多くの店舗が撤退し、次のテナントが入らないまま空きスペースが目立っているのが現状です。
では、なぜフードコートの衰退が加速しているのでしょうか?
フードコートの衰退が止まらない3つの理由
回転率の低さと売上の低迷
フードコートの最大の課題は、「回転率の悪さ」です。
通常の飲食店はランチタイムとディナータイムの両方で売上を確保できますが、フードコートの場合は昼のピークタイム(11時~14時)しかお客が来ず、夜の時間帯は閑散としているのです。
特に地方のショッピングモールでは、夜に外食する人が少なく、売上が昼に偏る傾向があります。
また、かつては週末の爆発的な集客で平日の赤字を補うことができましたが、昨今はライフスタイルの変化により、土日でもフードコートが混雑しにくくなっています。
その結果、売上が伸び悩み、撤退を決める店舗が増えているのです。
無料休憩所化が進み、飲食目的の客が減少
フードコートは本来、食事を楽しむための空間ですが、近年では「無料休憩所」としての利用が目立つようになっています。
冷暖房が完備され、自由に座れるフードコートは高齢者にとって居心地が良い場所ですが、スーパーで購入した弁当や総菜を食べてる光景をよく見ます。
また、放課後や夜間は学生が集まり、大声でゲームをしたり、テーブルを占拠したりする光景が目立ちます。
マナーが悪いと感じる利用客も多く、「落ち着いて食事ができない」と敬遠される要因ともなっています。
このように、飲食を目的としない客層が増えたことで、フードコート全体の雰囲気が悪化し、利用者が減少しているのが現状です。
物価高騰とテナント料の上昇による経営難
近年の物価上昇はフードコートの店舗経営を直撃しています。
原材料費の高騰、人件費の増加、テナント料の上昇など、特に地方のショッピングモールでは人口減少の影響も大きく、客足が伸び悩む中でコストだけが増え続けているのです。
このため、ロードサイドの独立店舗へ移転するケースが増えており、フードコートからの撤退が相次ぐ状況となっています。
フードコート存続のための今後の課題とは?
このままではフードコートの衰退は止まりません。
例えば、フードコートを短期契約型のシェアスペース型の導入で、小規模飲食店やキッチンカー事業者が気軽に出店できる環境や、イートイン需要が減少する中、ウーバーイーツなどのデリバリーに対応する専門店を増やすなど、新たな施策が必要ではないでしょうか。
また、シニア向けの割引制度や健康志向メニューなど、高齢者にも食事を楽しんでもらうことも大切ですね。
新たな施策が進まなければ、フードコートはますます廃墟化していく可能性が高いと言われています。
まとめ
現状のままでは、フードコートはますます空洞化し撤退が続く可能性が高いです。
しかし、新たな運営スタイルを導入し、従来の「食事スペース」から「多目的空間」へと進化できるかどうかが、今後の存続のカギとなるのではないでしょうか。
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