ただ葉っぱに触れた、ただ木陰に入っただけで、人生を狂わされる危険が潜んでいます。
美しい見た目に騙され、うっかり近づいてしまえば、最悪の場合”死”さえあり得る…そんな恐ろしい植物が、実は世界には存在するのです。
今回は、決して素手で触れてはいけない、命に関わるレベルで危険な植物3種を紹介します。
触れたら人生が終わる世界の危険な植物
ギンピーギンピー

オーストラリアの熱帯雨林に生息する、世界最凶クラスの毒植物です。
一見、普通の葉っぱに見えますが、葉や茎には目に見えないほど細かい毒針がびっしりと生えています。
この毒針が皮膚に刺さると、感電したような激痛が走り、痛みは数時間から数ヶ月、ひどい場合は数年も続くと言われています。
特に、刺された直後よりも時間が経過するごとに激痛が増していくのが特徴です。
乾燥した葉から舞い上がる毒針の粉塵を吸い込むだけでも、呼吸困難を引き起こすため、現地の軍隊マニュアルでも「絶対に近づくな!」と警告されています。
過去には、ギンピーギンピーの葉でお尻を拭いてしまった男性が、痛みに耐えきれず自ら命を絶ったという恐ろしい伝説も残されています。
まさに、「触れたら地獄」そのものの植物です。
マンチニール

カリブ海沿岸、中央アメリカに広く分布するマンチニールの木、これもまた世界で最も危険な植物の一つに数えられます。
見た目は可愛らしい青リンゴのような実をつけますが、葉や樹皮、果汁に至るまで超猛毒なんです。
触れれば皮膚は即座に火傷のような炎症を起こし、実をかじれば激しい喉の焼けつき、内臓損傷を引き起こし、呼吸困難や死亡する危険すらあります。
雨が降れば、樹液が混じった水滴が落ちてきて、肌に当たっただけで水ぶくれ、さらには、枝を燃やした煙を吸い込んだだけで失明や重篤な呼吸器障害を起こす可能性もあるのです。
マンチニールの木は、現在ギネス世界記録にも「世界で最も危険な木」として認定されています。
現地では木の幹に赤いバツ印を描いたり、Dangerの看板を立てるなどして警告されていますが、それでも毎年観光客が被害に遭っています。
ジャイアントホグウィード

ヨーロッパや北米に侵略的に広がっている巨大な死の草が、ジャイアントホグウィードです。
最大で5メートルにも達するこの植物は、茎や葉、花から分泌される樹液に強烈な毒性を持っています。
この樹液が皮膚に付着し、その後紫外線に当たると、植物性光線皮膚炎を引き起こします。
症状はまるで火傷のような水ぶくれ、痛み、そして皮膚が壊死して黒ずむこともあり、場合によっては永久的な傷痕が残ります。
また、樹液が目に入った場合には、一時的あるいは永久的な失明に至るケースも。
特に子どもやペットが葉っぱで遊んでしまい、重大な被害に遭う事故が多発しています。
繁殖力も非常に高く、1本で5万個以上の種子をまき散らし、地域生態系を破壊する深刻な侵略植物とされています。
各国政府は除去作業に力を入れていますが、防護服・フェイスガードなど完全防備が必須であり、素手で除去作業を行うのは極めて危険です。
まとめ
自然界は美しい顔を見せる一方で、時に想像を超える牙を隠しています。
もし、海外旅行や自然散策の途中で、見慣れない植物を見つけたら、絶対にむやみに触らないこと!
知識と警戒心こそが、命を守る最大の防御です。
美しい自然を安全に楽しむためにも、知らない植物には触れない、このシンプルなルールを、ぜひ心に刻んでくださいね。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)