こってり信者に激震『天下一品』が首都圏で大量閉店…老舗ラーメンチェーンに何が起きているのか?

天下一品

衝撃が走った…ラーメンチェーン『天下一品』が、2025年6月30日をもって首都圏10店舗を一斉閉店すると発表しました。

新宿や渋谷、池袋といった都心の繁華街にある人気店が、わずか1日で姿を消すという事態に、多くのファンが「天一ロス」に陥っています。

なぜ、こってりの代名詞とも言える天下一品が、ここまで追い込まれてしまったのでしょうか。

その背景には、経営構造・時代の変化・競合の台頭といったさまざまな要因が絡んでいるようです…。

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看板スープが重荷に?1000円の壁

天下一品
Via|(左)天下一品 @tenkaippin.co.jp(右)Wikipedia(公式より引用)

天下一品のラーメンといえば、何といってもその独自の「こってりスープ」です。

鶏ガラと野菜を丁寧に煮込んだ濃厚なスープは、食べるスープとも称され、創業以来多くのファンに愛されてきました。

しかし、この「唯一無二の味」が、実は経営の大きな負担になっているのです。

まず第一に、スープの原価率が非常に高いという問題、天下一品では味の品質を維持するために調合の簡略化や原材料の削減を行わず、どの店舗でも高いクオリティを保っています。

その結果、ラーメン1杯あたりの利益率は決して高くありません。

さらに、価格設定にも課題があり、看板商品の「こってり 並」は現在940円(税込)。

そこに唐揚げや餃子、ライスをつけると1,200円〜1,500円台に達するケースも多く、「ラーメンにしては高い」と感じる消費者が増えています。

ラーメン業界には「1杯1,000円の壁」という心理的なハードルが存在するとされており、その壁を越えると急激にリピーターが減少する傾向があると言われています。

こだわり抜いた味が、時代の価格感覚とすれ違いを起こしている…これが現在の天一の苦境の一端といえるでしょう。

首都圏店舗の家賃・人件費・人流の三重苦

今回、閉店が決まった10店舗は、いずれも都内や神奈川・埼玉の中心地にある駅近の繁華街立地です。

新宿西口、渋谷、池袋、大宮、川崎と、いわゆる一等地ばかりが名を連ねています。

こうした好立地は一見すると集客に有利ですが、その裏には高額な家賃と人件費という大きなリスクが隠れています。

特に東京・神奈川の一部エリアでは、年々賃料が上昇しており、それに比例して人件費も右肩上がり、深夜営業に対応するための人手確保も容易ではなく、人件費だけで営業利益を圧迫してしまうケースもあるのです。

そして、コロナ禍によるライフスタイルの変化も影響しています。

リモートワークの定着により、オフィス街のランチ需要や深夜帯の集客が激減、外国人観光客頼みのエリアでは、コロナ前のような回復が見られず、売上が戻り切っていない状況で、好立地にも関わらず、「お客が戻らない」「人件費が高すぎる」「家賃が払えない」というトリプル苦境のなか、閉店という決断に至った店舗が相次いだのです。

フランチャイズ戦略の転換と「三田製麺所」へのリブランディング

天下一品は全国に約200店舗を展開しており、その多くがフランチャイズ(FC)契約による運営です。

今回閉店する首都圏10店舗も、一部フランチャイズオーナーによる運営で、そのオーナーが採算が取れないとして一括で契約終了を決断したことが直接の引き金になっています。

さらに興味深いのは、閉店した店舗の跡地につけ麺チェーン「三田製麺所」が進出しているケースが目立つことです。

実は両ブランドを運営する企業が同じフランチャイズ母体であるため、より経営効率の高い業態への転換が行われているのです。

つけ麺は、ラーメンよりも低コスト・高回転な業態であり、同じ立地でより収益性の高い飲食店に生まれ変わらせることが可能です。

これは単なるラーメン屋の閉店ではなく、「時代に合った業態への再構築」という、ビジネス的な判断に基づく動きであるといえるでしょう。

SNSでは…

「残念だけど、キャッシュレス決済に対応しないことで行く機会が激減してしまった、、PayPay対応になったら週4以上行くと思う。」

「天下一品ってラーメンと餃子で、1500円超えてたと思う。ちょっと高すぎたんじゃないかな?」

「相対比較して価格が高いのとキャッシュレス対応していないところが足が遠のいた理由かな。」

「天下一品は確かにオンリーワンなんだけどね…「温いスープ」って感想、結構あるんやな。」

「歌舞伎町で飲んだ後は、隣接してる天一か神座のラーメンどっち行くかで盛り上がっていたけどそれもできなくなった。悲しい」

「価格が高くなってるのはどこも同じなんだけど…天一に関しては原価が高すぎて、『1000円の壁』を越えないように客のためにめっちゃ努力してる…頑張って欲しい。」

「店舗によって味の差がはっきりしすぎている。それは、関西圏でも言えること。スープはこってりでも、創業者の精神はあっさりしてきているかも。」

「私が知っている店舗(関西周辺)はいつ行ってもだいたい忙しそうですので、関東の方のお口に合わないのかしら…」

「めちゃくちゃ好きなお店です。超コッテリがたまらない。悲しいですね…(泣)」

「最近はご無沙汰でしたが無くなるとなると寂しいですね(泣)」

「好きなんですよね、なんだけど値段がついていけなくて、月1で言ってたのが半年に1回くらいになってしまった。残念…」

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今後の再生の可能性

長らく「天一芸人」などの話題でバラエティ番組にも取り上げられていた天下一品、しかし、その一方で店舗運営面のアップデートが追いついていないという課題も浮き彫りになっています。

例えば、今や飲食店のスタンダードともなったキャッシュレス決済への対応が遅れている点、多くの店舗が現金決済しか受け付けておらず、「タッチパネルで注文できるのに支払いは現金だけ」という声も見られます。

これでは、若者や訪日外国人観光客のニーズを逃してしまうのも無理はありません。

また、競合も年々増加しており、家系・二郎系・ちゃん系といった、こってり系ラーメンの勢力が拡大し味の方向性が似ていても、価格とボリューム、注文しやすさでは天下一品が見劣りするという声も少なからずあります。

それでも、あの「こってりスープ」は未だに多くのファンを惹きつけてやまない魅力を持っています。

今回の一斉閉店は、決してブランドの終焉ではなく、むしろ新たな時代に向けた一時的な経営再編と捉えるべきでしょう。

まとめ

首都圏の10店舗を一斉に閉めるという異例の決断を下した天下一品、しかしこれは、「終わり」ではなく、「始まり」の可能性を秘めた動きだと考えることもできます。

物価高騰、都市型経営の限界、そして時代とのズレ、それらを一度リセットしブランドの力を再構築していくこと…それこそが「こってりスープ」が再び愛される未来につながるはずです。

あの味が恋しくなったら、まだ営業している店舗へ足を運んでみてください。

そして、変わりゆく天一の今後に、静かにエールを送りましょう。

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