夏祭りやレジャーで欠かせない夏の風物詩グルメ、季節を感じられる魅力的な食べ物ばかりですよね。
でもその裏には、意外な落とし穴があることも…?
今回は、涼しげで人気な一方で食中毒のリスクがある4つの定番フードを紹介します。
イカ焼き
屋台の煙と香ばしい香りに誘われて、思わず買ってしまうイカ焼きですが、実はその裏には深刻な食中毒リスクが潜んでいます。
特に注意すべきは黄色ブドウ球菌やサルモネラ菌などの食中毒菌です。
イカはもともと菌がつきやすく、常温での放置や下処理の甘さがあると、短時間で細菌が大量繁殖してしまいます。
焼かれているから安全と思いきや、実は保管・調理の過程がリスクの温床になるのです。
実際過去にはとある県の夏祭りで、イカ焼きが原因となり30人以上が集団食中毒を発症しました。
購入時には、「焼きたてかどうか」「清潔な環境で調理されているか」をしっかりチェックすること大切です。
見た目や香りに油断せず、食の安全を見極める目を持ちたいところです。
鮎の塩焼き
川遊びやキャンプで人気の「鮎の塩焼き」、香ばしく焼かれた鮎を頭から丸ごと食べる醍醐味にハマる人も多いでしょう。
ですが、醍醐味でもある丸ごと食べるスタイルに危険が潜んでいます。
特にリスクがあるのが内臓に潜む寄生虫です。
中でも知られているのが肝吸虫(かんきゅうちゅう)といった寄生虫、これらは十分に加熱されていないと人体に感染するおそれがあるのです。
炭火焼きで外側だけがしっかり焼けていても、内臓の中心温度が低ければ寄生虫は生き残ってしまいます。
感染すると、腹痛や下痢、長期的には肝臓疾患の原因となることもあります。
対策としては、しっかりと全体に火を通すこと、串焼きで食べる際も中心まで加熱されているかどうかを確認してからいただくようにしましょう。
流しそうめん
見た目も楽しく涼しい「流しそうめん」は、夏のイベントや観光地で大人気です。
SNS映えも抜群で、外国人観光客からも熱い支持を受けています。
でも実はこの流しそうめん、食中毒リスクが高い料理のひとつなのです。
問題になるのは、使用される水の管理状態です。
特に湧き水や川の水をそのまま使っている場合、雑菌やウイルスが混入するリスクが非常に高まります。
実際に、そうめん流しで有名な某県では、湧き水を使用した流しそうめんで約800人が集団食中毒を発症した事件もありました。
水に含まれていたカンピロバクターや大腸菌が原因とされています。
安全に楽しむためには、「殺菌・消毒された水を使う施設を選ぶ」、「屋外で自分たちで実施する際は、市販のミネラルウォーターや煮沸した水を使用」することが大切です。
涼やかなイメージの裏側に、見えないリスクが潜んでいることを忘れないようにしましょう。
水筒の麦茶
家庭や外出先で定番の「麦茶」も、夏には要注意な存在なんです。
麦茶は一見痛みにくいと思われがちですが、実は細菌が増えやすい環境にあります。
特に問題になるのが、常温で持ち歩いたり朝に入れて夜まで飲んだりするのは非常に危険なんです。
加えて、水筒内部がしっかり洗浄されていないとそこに残った菌が繁殖してしまいます。
特に夏は高温多湿で、わずか数時間でも菌が増えお腹を壊すリスクが高まります。
安全に麦茶を楽しむには、「毎回水筒をしっかり洗って乾かす」、「作った麦茶はその日のうちに飲み切る」、「保冷機能のあるボトルや保冷剤で冷たさをキープ」することを心がけましょう。
見えないリスクにもきちんと備えましょう。
まとめ
夏の風物詩には、私たちに季節を感じさせてくれる楽しさがあります。
しかしその一方で、定番だから大丈夫と思い込んでしまうことで見逃すリスクも確実に存在します。
夏だからこそ食べたい!だからこそ、夏だからこそ慎重に!選ぶ姿勢が必要です。
食中毒や体調不良でせっかくの楽しい時間を台無しにしないように、美味しさと安全を両立する意識を持って、この夏を存分に楽しんでくださいね。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)