お金が必要になったら、消費者金融より質屋の方が安全?と思っていませんか?
実は、大きな誤解です。
質屋は安全なイメージがあるものの、実際の金利は消費者金融よりも遥かに高いのです。
今回は、質屋の金利の仕組み、消費者金融との違い、そして実際に最大金利で借りた場合の恐ろしいシミュレーション結果を紹介します。
質屋と消費者金融、どちらが金利が高いのか?
まず、多くの人が勘違いしているのが「質屋は消費者金融よりも金利が安い」というイメージです。
しかし、実際には質屋の金利は驚くほど高いのです。
消費者金融の金利(貸金業法の上限)
消費者金融は貸金業法に基づき、金利の上限が決められています。
- 10万円未満:年利 20%
- 10万円以上100万円未満:年利 18%
- 100万円以上:年利 15%
このように、消費者金融は最大でも18%の金利でしか貸せません。
質屋の金利(質屋営業法の上限)
一方、質屋は貸金業法ではなく質屋営業法の適用を受けるため、金利の上限が異なります。
- 最大年利109.5%(月利9.125%)
つまり、消費者金融の約6倍もの金利を取られる可能性があるということです。
質屋の金貸しのシステム
では、なぜ質屋の金利はこれほど高いのでしょうか?
それには、質屋独特のシステムが関係しています。
質屋の仕組み
質屋は、お金を借りる際に担保(質草)が必要になります。
例えば、ブランドバッグや腕時計、貴金属などを預けることで、お金を貸してもらえます。
- 期限までに返済できれば、担保は戻る
- 返済できない場合は、担保が「質流れ」となり、所有権を失う
- 借金としては残らないが、支払った金利分は返ってこない
つまり、質屋は「担保を差し出すから安全」と思われがちですが、その分金利が異常に高いのです。
そして質屋が消費者金融よりも高い金利を設定している理由は、大きく分けて以下の3つです。
- 鑑定・保管コスト
・担保となる品物の真贋判定や価値査定にコストがかかる。
・高級品は厳重な保管が必要で、管理費が発生する。 - 短期融資のリスクヘッジ
・質屋は基本的に短期貸付(数か月)を前提としているため、長期間貸し出すビジネスモデルではない。 - 担保が売れなかった場合のリスク
・返済できなかった場合に質流れとなるが、預かった品物が必ずしも売れるとは限らないため、そのリスクを考慮して金利を高めに設定している。
最近では、「偽装質屋」と呼ばれる闇金が増えており、特に高齢者が狙われています。
闇金の手口
- 価値のない品物でも高額融資をする
例えば、古い家電や骨董品を「担保」として無理やり査定し、実際の価値よりも高い金額を貸し付ける。 - 異常に高い利息を要求
「質屋だから金利が高いのは当然」と錯覚させ、法外な金利を取る。 - 年金を狙う
高齢者の年金支給日に合わせて返済を強要し、生活費を奪う。 - 財産を狙う
「返せないなら家を売るしかない」と脅し、最終的には不動産や保険金の受取人を変えさせる悪質なケースもあります。
闇金は違法ですが、被害に遭った人が「質屋だから大丈夫」と思い込んでしまい、抜け出せなくなることが多いのが現状です。
実際に最大金利で借りたらどうなる?シミュレーション
では、もし年利109%の最大金利で100万円を借りた場合、どれくらいの返済額になるのかを見てみましょう。
1年後には約209万円、2年後には約437万円、3年後には約913万円、4年後には約1908万円、5年後には約3987万円にまで膨れ上がります。
たった5年で元の借入額の40倍近くにまで達する計算になります。
これは、複利の影響によるもので、長く借りれば借りるほど雪だるま式に膨らんでいくのが特徴です。
まとめ
質屋は「消費者金融よりも安全」と思われがちですが、実際には金利が非常に高く、場合によっては消費者金融よりも不利になることがあります。
また、質屋を装った闇金も存在し、高齢者を中心に被害が増加しています。
お金を借りる際は、金利をしっかり確認し、本当に必要かどうかを慎重に判断することが大切ですね。
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