陸上自衛隊の中でも「最強」の名をほしいままにする存在、それが「第1空挺団」です。
空から舞い降り、敵陣に真っ先に突入するエリート中のエリート、その戦闘能力の高さは、自衛隊内外を問わず恐れられ、時に都市伝説とすら語られるほどです。
その数々の逸話には、思わず「嘘でしょ?」と疑いたくなるような人間離れした話が詰まっています。
今回は、第1空挺団にまつわる衝撃のエピソード、まさに「ヤバすぎる」伝説級の数々を紹介します。
「空挺団」とは?その精鋭ぶりがケタ違い
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Via|Instagram @1st_airborne_brigade_jgsdf(公式より引用)
第1空挺団(だいいちくうていだん)は日本の陸上自衛隊で唯一の「空挺部隊」です。
空挺とは、航空機からパラシュート降下し、敵地深くに侵入して制圧・偵察・救出を行う、まさに最前線部隊です。
入団には厳しい体力試験と心理審査を突破する必要があり、入隊後も過酷な訓練が待っています。
部隊のモットーは「精鋭無比」、極限まで身体と精神を鍛え抜いた者だけがこの部隊に所属できるのです。
漫画『グラップラー刃牙』で有名な板垣恵介先生も、若かりし頃にこの部隊に所属していたことで知られています。
作中の異常な強さのキャラクターたちは、彼の空挺団経験が基になっているともいわれています。
信じられないほどの逸話たち
空挺団には、あまりにも非常識すぎて笑ってしまうような逸話が山ほどあります。
- 着地して立ち上がった!?
高度300メートルを超える地点から降下した隊員のパラシュートが、まさかの不完全展開、通常なら重傷どころか命の危険すらあるケースですが、地面に叩きつけられたその隊員は、骨折しながらも立ち上がり「次、行きます」と笑ったといいます。 - 3階から飛び降りて無傷
「数千円が欲しい」と言った元隊員が、上官との賭けでなんと3階から飛び降り、無傷で着地、驚いた上官は倍額を貸してくれたそうです。 - 雪中行軍40km
真冬の北海道、氷点下10度の中をTシャツと半ズボンという軽装で40km行軍させられたという話があります。 - ナイフが刺さっても訓練続行
腿に刺さったナイフを包帯で巻いて、そのまま訓練に参加し続けた隊員も…痛みに強いというレベルを超えています。 - 4倍の重さを背負って笑顔で追い越し
一般部隊の隊員が小銃(約4kg)を持って走っている中、空挺隊員は16kg以上ある大砲を背負いながら笑顔で追い越していったという逸話も。
どれも都市伝説じみていますが、実際にこの部隊出身者たちが語る内容と一致している点が恐ろしいところです。
ヤクザも逃げ出す「空挺団」の名
空挺団にまつわる都市伝説の中でも異彩を放っているのが、「ヤクザも恐れる部隊」という噂です。
酒場で酔ったヤクザが絡んできても、「空挺団です」と名乗るとピタリと静かになるという噂まであります。
中には「ヤクザ狩りを趣味にしていた隊員がいた」といった話もありますが、こうした話を裏付けるような人物が実在していたのです。
その男の名は、作間優一(さくま・ゆういち)。2016年に亡くなったこの元隊員は、「悪魔軍曹」との異名で恐れられていました。
日航機墜落事故(1985年)の現場にて、命懸けで救出作業を行ったことで知られる彼は、異常な体力と精神力、そして凶暴さで隊内の伝説となっていた人物です。
- 歌舞伎町でヤクザ12人を血祭り
彼がまだ現役だった頃、なんと歌舞伎町でヤクザ12人を一人で制圧したという話が残っています。 - 隊員を守るため、事務所に単独乗り込み
仲間の隊員がトラブルに巻き込まれた際には、自衛隊の当直腕章をつけたまま、単身でヤクザの事務所に乗り込んだという逸話も。
こうした行動の背景には、「仲間を絶対に守る」という彼の信念があったと言われています。
ただのヤンチャではなく、誇り高き悪魔だったのです。
彼のあだ名こそ悪魔でしたが、部隊内の信頼は絶大でした。
「指揮官が悪魔なら戦える」「悪魔と同じ塹壕にいれば生き延びられる」これは実際に同期たちが語った言葉です。
軍隊において最も信頼されるのは、「いざという時に絶対に背中を預けられる存在」。
作間優一はまさにその象徴だったのでしょう。
「常識では語れない」空挺団の真実
これほどまでに逸話と伝説に彩られた部隊は、世界中を見ても稀でしょう。
確かに中には誇張や噂もあるでしょうが、その背景にあるのは、どんな任務にも耐えられる肉体と精神を持ち、仲間を命がけで守るという強い使命感です。
空挺団はただの武闘派ではありません。
危機的状況でも冷静に行動し、国民を守るという誇りを持ったプロフェッショナルなのです。
まとめ
第1空挺団にまつわる伝説は、まるで映画か漫画のような話ばかり。
でも、それを事実として語る人々がいて、実際に存在した悪魔軍曹のような人物がいるのが、この部隊の奥深さです。
フィクションとリアルの境界が曖昧になるほどのヤバすぎる逸話は、今も語り継がれ、日本最強部隊の名をさらに高めています。
彼らの強さと誇りに、ただただ敬意を抱かざるを得ません。
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