最近、日本の婚活現場で韓国人男性との出会いを求める女性、そして日本まで足を運ぶ韓国人男性が増えているのをご存じでしょうか？
その背景には、韓国の経済事情や結婚文化が深く関わっています。
なぜわざわざ海を越えて？と思うかもしれませんが、そこには切実で現実的な深い理由が隠されているのです…。
韓国特有の結婚文化が生む高いハードル
韓国では昔から「結婚時、男性が住宅を用意する」という文化が根強く残っています。
これは単なる理想論ではなく、親や親族を含めた社会的な暗黙のルールに近い存在です。
家の名義が夫婦共同であっても、購入資金の大部分を男性側が負担することが前提とされることも少なくありません。
この慣習は高度経済成長期の韓国では現実的でした。
1980～90年代は住宅価格がまだ手の届く範囲で、年功序列の賃金体系と高い経済成長率があり、20〜30代でも親の援助や貯蓄で家を用意することが可能だったのです。
しかし現在、特にソウルの住宅価格は過去20年で急騰し、平均的なマンション価格は約10億ウォン（約1億円）に達しています。
大企業に勤める一部の高収入層を除けば、20〜30代でローンなしに家を購入するのはほぼ不可能、さらに韓国では結婚式も大規模で、数百人規模の披露宴や高額な式場費用、家具・家電の準備費も男性の負担に含まれる場合があります。
結果として、多くの男性は「家を買えるまで結婚は難しい」という状況に陥り、婚期が大幅に遅れる傾向が強まっているのです。
30代のうちに結婚を望む男性にとって、韓国国内での婚活は非常に高いハードルとなっています。
日本で婚活する理由は金銭的負担の差
そんな中で注目されているのが、日本での婚活です。
日本では結婚時に男性が住宅を用意することは必須ではなく、共働きや賃貸生活から始めるカップルも多いのが現状で、女性側も「家を買ってほしい」という条件を重視する割合は韓国に比べて低く、経済的負担が格段に軽くなります。
ある韓国人男性は、日本での婚活についてこう語っています。
「韓国では家を現金で買うまで結婚できない。でも日本では二人で協力して生活を築く考え方が一般的で負担が少なく、結婚が現実的になる。」
さらに、日本は韓流ドラマやK-POPの影響で、韓国人男性に対するポジティブなイメージを持つ女性が増えています。
優しくて頼りがいがある、外見に気を使っている、ロマンチックという印象は、婚活市場でのアピールポイントになっています。
こうした背景から、韓国人男性と日本人女性のマッチングを専門に扱う結婚相談所が急成長、実際にある相談所には韓国人男性から年間8000件以上の申し込みが寄せられてるといいます。
入会金や日本までの渡航費、お見合いセッティング代など費用は高額ですが、それでも韓国より可能性が高いと感じる男性が後を絶ちません。
日本は地理的にも近く、文化的にも共通点が多いため、韓国人男性にとって最も現実的な婚活先のひとつで、語学や文化の違いはあっても、韓国語を学ぶ日本人女性や韓流好きな層が一定数存在し、マッチング率は比較的高いといわれています。
お見合いパーティーや結婚相談所を通じた出会いだけでなく、近年は日韓間の交流イベントやオンライン婚活も増加、国際婚活は経済や文化の垣根を越えて新しい流れを作りつつあります。
まとめ
日本では男性に求められる金銭的負担が比較的軽く、韓流ブームによる好印象も追い風となっています。
国境を越えた出会いは今後さらに増え、日韓の婚活市場は新たな形に進化していく可能性があるでしょう。
結婚をめぐる価値観や条件は国によって異なりますが、その違いこそが国際婚活の魅力であり、双方にとって新しい人生の扉を開くきっかけとなるではないでしょうか。
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