次の参議院選挙で自民党が惨敗し、与党が過半数を失ったら…その影響はどれほど大きいのでしょうか?
ねじれ国会、衆議院解散、生活に直結する減税の話まで、私たちの政治・経済・日常すべてが一変する可能性があります。
今回は、与党が参議院で過半数を割った場合に起こりうる3つの大きな変化を、わかりやすく紹介します。
参議院で多数割れ=法案審議が一気にストップ?

自民・公明の与党連立が参議院で過半数を割ると、すぐに起こるのが「法案の停滞」です。
これは、いわゆるねじれ国会と呼ばれる状態で、衆議院で可決した法案が、参議院で否決されることで成立しなくなる事態となります。
国会には「衆議院優越」というルールがあり、場合によっては衆議院の再可決(3分の2以上の賛成)で法案を通すこともできますが、それには相当な政治的エネルギーが必要になります。
現実には、法案が参議院で止められた時点で棚上げされるケースが大半です。
特に石破政権のように支持率が低迷しているタイミングでのねじれ国会は非常に致命的で、物価高や少子化といった喫緊の課題に対応した法案も動かず、政治が「何も決められない状態」に陥る可能性が高まります。
国民にとって、政治家は何をしているのか?という不満が膨らむだけでなく、海外からも日本は政治的に不安定と見なされる懸念があるのです。
衆議院の解散・総選挙が現実に?
参議院選挙の結果が政局を大きく動かすもうひとつのパターンが、衆議院解散・総選挙です。
過去には1993年、参院選をきっかけに政界再編が進み、自民党が一時的に政権を失った例もあります。
ねじれ国会になれば、新たな法案が通らず政権運営は行き詰まります。
石破首相や自民党執行部としては、「政治を前に進めるために国民に信を問う」という名目で衆議院を解散し、再び多数を確保しようとする可能性があるのです。
ただし、このタイミングでの解散は諸刃の剣…自民党内でも不満が噴出し、「石破おろし」が加速すれば、首相の交代劇が現実味を帯びてきます。
また、立憲民主党や日本維新の会など、野党が連携を強めれば、政権交代の可能性もゼロではありません。
まさに、日本政治の「大転換点」となる恐れがあるのです。
減税・給付政策が前に進む可能性も?
一方で、参院選で野党が大きく議席を伸ばした場合、国民生活に直結する政策が動き出す可能性もあります。
具体的には、以下のような主張が注目を集めています。
- 消費税の一時的な5%or0%への引き下げ(日本維新の会、国民民主党、れいわ新選組など)
- 奨学金制度の抜本的改革・返済免除枠の拡大
- 低所得世帯向けの給付金や子育て支援の強化
もちろん、野党だけで法案を通すことは困難ですが、参議院での存在感が増せば与党も無視できない力になります。
「与党と野党の一部が協調して通す法案」というかたちで、減税や給付政策が前進する余地は十分にあるのです。
現に、国民の間では「増税ばかりで生活が苦しい」という不満がくすぶっており、選挙で生活直結の政策を掲げる政党に票が集まる傾向が強まっています。
与党がそれを警戒し、譲歩するような動きが出てくるかもしれません。
まとめ
参議院選で自民党が惨敗し与党が過半数を割った場合、政治の停滞と政局の混乱は避けられません。
法案審議は進まず、衆議院の解散や総選挙の可能性も現実味を帯びてきます。
その一方で、野党が推進する減税や給付政策が浮上し、国民生活に直接関わる変化が起きるかもしれません。
選挙の結果は、単なる議席数の変動にとどまらず、私たちの生活や将来にも大きな影響を与えるのです。
だからこそ、冷静に政治の流れを見つめ、自分の一票に責任を持つ姿勢が問われています。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)