なぜ…愛知と岐阜で名鉄はJRより圧倒的に強いのか?王国を築いた深〜い理由

なぜ…愛知と岐阜で名鉄はJRより圧倒的に強いのか?王国を築いた深〜い理由

鉄道といえば「JR」が主役というのが一般的ですが、愛知県と岐阜県に限っては事情が異なり、名古屋鉄道(名鉄)が圧倒的な存在感を誇っています。

なぜこの地域だけJRの影が薄く、名鉄が地域の足として根付いたのでしょうか?

歴史、空港アクセス、そしてJR東海の戦略、今回はその背景を4つの観点から詳しく紹介します。

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戦前から築かれた地域密着の鉄道網

名鉄
Via|Wikipedia「名古屋鉄道」(公式より引用)

名鉄の強みは戦前にまでさかのぼります。

名鉄は愛知・岐阜の中小私鉄を積極的に合併し、名古屋を中心に犬山、岐阜、豊橋といった都市を結ぶ鉄道網をいち早く形成しました。

これにより、通勤・通学や買い物など日常生活に欠かせない存在となり、「名古屋へ出るための鉄道」として早くから地域に根付いたのです。

一方、当時の国鉄(現JR)は東京―大阪を結ぶ東海道本線に重点を置き、長距離輸送を中心に展開、地域内の細やかな移動には対応が不十分で、生活の足という役割を担えなかったのです。

この時期にできた差が、現在まで続く勢力図の基盤となりました。

空港アクセスを独占した名鉄

2005年に開港した中部国際空港(セントレア)は、日本有数の利用者数を誇る空港です。

この開港に合わせて名鉄は名鉄空港線を新設し、名古屋駅から直通する特急「ミュースカイ」を投入しました。

結果、空港アクセスを完全に独占し、空港に行くなら名鉄という図式が定着、名鉄が先行していたこともありますが、後述するようにJR東海の経営方針そのものが、地域輸送に深入りしない方向性だったのです。

JR東海にとって最大の収益源は東海道新幹線です。

この路線はまさに「ドル箱」であり、会社の利益の大部分を占めています。

JR東海はこの路線を中心に経営資源を集中させ、さらなる高速化やサービス改善に注力してきました。

その一方で、中部国際空港へのアクセスや名古屋近郊の細かな移動といった分野は、投資対効果の観点から積極的に取り組む必要がないと判断、つまり「できなかった」のではなく「やらなかった」というのが実態です。

その結果、空港アクセスや地域輸送の分野は自然と名鉄の独壇場となったのです。

鉄道にとどまらない名鉄の多角経営

名鉄の優位をさらに強固にしているのが、多角的な事業展開です。

百貨店、ホテル、不動産事業に加え、博物館明治村や日本モンキーパークといったレジャー施設まで運営、地域経済に深く関与し、単なる鉄道会社以上の存在として愛知・岐阜に根付いています。

この多角化により、鉄道利用者だけでなく地域住民全体との結びつきを強め、名鉄は「生活そのものを支える企業」としてブランドを確立しました。

まとめ

愛知と岐阜で名鉄がJRを上回る理由は、戦前からの路線網整備、空港アクセスの独占、JR東海の新幹線重視戦略、そして多角経営にあります。

こうした複数の要因が重なり合い、名鉄は地域の日常生活に深く浸透してきました。

愛知と岐阜における「名鉄の王国」は、これからも続いていくと考えられます。

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