かつては行列必至の人気ジャンルだった「二郎系ラーメン」、最近お気に入りだった二郎系が閉店していた、系列店も減ってきた?と感じる人も多いのではないでしょうか。
なぜ、あれほどブームを巻き起こした二郎系が今、次々と姿を消しているのでしょうか…?
ルールの厳格さと炎上リスク
二郎系ラーメンには独特の文化があります。
黙って食べるが美徳、15分以内完食推奨、スマホ禁止など、マナー面でも厳格なルールが存在しています。
これらのルールを知らずに来店した初心者が戸惑い、ネットに投稿することで店主が感情的にSNSで反応、炎上→閉店に追い込まれた事例が複数存在しています。
たとえば「夢を語れ 埼玉」では、注文時の言葉遣いをめぐる誤解からSNSでの対立が発生、店主が感情的な投稿をしたことで大炎上し、最終的に「夢を語れ」の看板を外す羽目になりました。
SNS時代のいま、1つの対応ミスが命取りになるのです。
二郎系にはリピーターも多いですが、新規客にとっては敷居が高いという印象を与えることもあります。
量が多すぎる、注文の仕方がわからない、店員が怖いなど、口コミやSNSで広がるイメージが新規参入のハードルを上げてしまっているのです。
店によっては、完食できないなら来ないでください、というスタンスを掲げることもあり、気軽に試したい層にとって厳しすぎる空気が敬遠される原因にもなっています。
その結果、リピーター頼みの営業になり、新陳代謝がない店は徐々に客足が遠のくという悪循環、特にコアファンが高齢化していく今、若い層をどう取り込むかが生き残りの鍵となっているでしょう。
近隣住民とのトラブル
近年では、周囲の住環境との摩擦も問題になっています。
二郎系ラーメンはニンニク臭が強く、営業中はその匂いが周囲の住宅にまで及ぶこともしばしば…。
さらに、人気店になると行列ができ、騒音・ゴミ・違法駐車・敷地への無断侵入といったトラブルも発生、過去には植え込みに放尿されていたという苦情すら報告されています。
こうしたトラブルに対し、店側がルールを厳しくせざるを得なくなり、それがまた客離れの一因になるというジレンマに陥っているのです。
まとめ
二郎系ラーメンの閉店が相次いでいるのは、炎上リスクや厳しすぎるルール、新規客離れ、後継者不足、近隣トラブルなど複数の要因が絡み合っています。
単にブームが去ったのではなく、今は本当に愛される店だけが生き残る時代に入ったと言えるでしょう。
それでも、二郎系ラーメンの魅力は変わらず多くの人を惹きつけています。
信念を貫きつつも時代と共に進化する店が、ファンの心をつかみ続けるのではないでしょうか。
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