25時間勤務というインパクトだけが独り歩きし、かつてはキツイと敬遠されがちだった東横インのフロント業務ですが、近年その求人に応募が殺到しているのをご存じでしょうか?
一見過酷に見える働き方が、なぜこれほど人を惹きつけるのか…その裏には現代のワークライフバランス志向に合致した仕組みと、他社にはない独自の強みが隠されていました。
25時間勤務の裏にある圧倒的な休暇制度

東横インのフロント勤務は、午前10時半から翌日11時半までの1勤務25時間、数字だけを聞けば誰もが「ブラックでは?」と身構えてしまうでしょう。
しかし、この長時間勤務は必ず明け休み+1.5日の休日とセットになっており、4日に1回出勤するだけのサイクルなのです。
年間休日は実質169日、月の出勤回数はわずか7〜8回程度に抑えられます。
さらに勤務中には合計4時間15分の休憩・仮眠が制度化されており、長時間勤務の負担を軽減できる仕組みも整っているのです。
働く日は濃密に、そしてオフはしっかり長く、この明確なオンオフの切り替えこそが、多くの応募者にとって大きな魅力となっているのです。
副業や旅行、自己投資にまとまった時間を使える点は、まさに令和型ワークライフバランスといえるでしょう。
キャリアの見える化と安心できる待遇
応募者が増えている背景には、勤務体系だけでなくキャリア形成の分かりやすさもあります。
東横インでは年1回の昇給、年2回の賞与が基本、英検や簿記など資格手当の制度もあり、努力が給与に直結する仕組みが用意されています。
さらに新卒採用サイトなどでも明記されているように、支配人や本社勤務といったキャリアパスが示されており、長く働く未来像を描きやすい点も支持される一つの要因とも言えます。
特に支配人には女性が多く登用されており、女性が活躍できる環境という点にも注目、単なるホテルのフロントスタッフで終わらず、現場スキルからマネジメント、本社業務へとキャリアを広げられることが、安定志向の若手からも再就職を考える中高年層からも人気を集める理由となっています。
勤務地の柔軟性と生活基盤の守りやすさ
もう一つ大きな強みが、勤務地の選びやすさです。
東横インは国内に約360店舗・7万8000室以上を展開しており、全国の主要都市にホテルがあります。
そのため、自宅近郊の勤務先を選びやすく、原則エリアを超える転勤はありません。
「家族を優先しながら働きたい」「生活基盤を崩さずにキャリアを築きたい」というニーズに対応できるのは、全国ネットワークを持つ東横インならではです。
長時間勤務の過酷さを上回る安心材料として、多くの人が応募に踏み切る後押しとなっています。
また海外にも韓国やドイツなど店舗を拡大中で、将来的には国際的なキャリアを積むチャンスも開かれており、これも応募者の関心を集める要因になっています。
かつては「25時間勤務=ブラック」というイメージが独り歩きしていましたが、結果として東横インの勤務体系はむしろ時代のニーズに合致した働き方として再評価されており、しっかり働いてしっかり休む、という新しい就労モデルの一例として注目されています。
まとめ
かつては、キツイと敬遠された働き方が、今ではワークライフバランスを重視できる環境として再評価されています。
長時間勤務=ブラックという固定観念は、時代の変化とともに覆され、働き方の多様化が進む現代において、東横インのケースは企業と労働者双方にとって新たな可能性を示す象徴的な事例と言えるでしょう。
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