私たちの生活に欠かせない睡眠。
しかし、その重要性や体内時計の仕組みについて詳しく知る機会は少ないかもしれません。
今回は、健康的な睡眠をサポートするための雑学をわかりやすく紹介します。
体内時計の仕組みのリズムは「25時間」?
人間の体内時計は、地球の24時間のサイクルと完全には一致していないことをご存じでしょうか?
実は、私たちの体内時計は「25時間」のリズムを持つとされています。
この特性があるため、毎日の生活リズムが昼夜の自然なサイクルから外れると、体内時計が乱れやすくなるのです。
体内時計を正確に調整するためには、以下のポイントが重要!
- 毎朝決まった時間に光を浴びる|朝日を浴びることで、脳内の松果体がリセットされます。
- 就寝時間を固定する|平日と休日の就寝・起床時間を揃えることで、リズムが安定します。
健康的な睡眠を得るための習慣
- 休日の寝過ぎを避ける
平日の睡眠不足を補おうと、休日に長時間寝てしまうことがあります。
しかし、これは体内時計を混乱させる大きな要因になります。
理想的には、休日も平日と同じ起床時間をキープしましょう。 - 寝る前の環境を整える
寝る直前にスマホやパソコンを使用するのはNG。
これらのデバイスが発するブルーライトは脳を刺激し、メラトニン(眠りを促すホルモン)の分泌を抑えてしまいます。
代わりに、読書やストレッチなどリラックスできる活動を取り入れるのがおすすめです。 - 入浴と睡眠の深い関係
お風呂に入るタイミングも、質の良い睡眠には重要なポイントです。
就寝の1〜2時間前に、38℃〜41℃の温かいお湯に浸かることで体温が一時的に上昇。
その後、体温が下がる過程で自然と眠気が訪れます。 - 昼寝を上手に活用する
適度な昼寝は、午後のパフォーマンスを向上させる強力なツールです。
ただし、長時間の昼寝は逆効果。
最適な昼寝の時間は20–30分とされており、それ以上寝ると深い睡眠に入ってしまい、夜の睡眠に悪影響を及ぼします。
睡眠不足は、健康だけでなく生活全般に悪影響を及ぼします。
例えば、「肥満リスクの増加」「集中力の低下」「免疫力の低下」です。
睡眠不足が続くと、食欲を抑えるホルモン「レプチン」が減少し、食欲を増進させる「グレリン」が増加します。
十分な睡眠を取らないと、記憶力や判断力が低下しやすくなったり、体が休まらないことで免疫力が弱まり、感染症にかかりやすくなります。
カフェインの摂取と睡眠の質
カフェインは眠気を抑える効果があるため、タイミングに注意が必要です。
特に、午後3時以降に摂取すると、体内に残るカフェインが夜の眠りを妨げる可能性があります。
夕方以降は、ノンカフェインのお茶や水を選ぶのが良いでしょう。
睡眠の質を上げるためには、小さな工夫が大きな効果をもたらします。
例えば、「アロマセラピーを活用」「快適な寝具を選ぶ」「部屋の温度と湿度を調整」。
寝室の温度は16℃–19℃が理想とされ、湿度は50–60%に保つのがおすすめです。
また、質の高い睡眠は、朝の行動から始まります。
例えば、以下のルーティンを実践してみてください。
- 起床後すぐに自然光を浴びる
太陽光を浴びることで、体内時計がリセットされ、夜の眠気もスムーズになります。 - 軽い運動を取り入れる
散歩やストレッチは血流を促進し、体を目覚めさせる効果があります。 - 朝食をしっかり取る
バランスの取れた朝食は、エネルギー供給だけでなく体内リズムの安定にも寄与します。
良質な睡眠を得るためには、体内時計をサポートする生活習慣を心がけることが大切です。
まとめ
平日と休日のリズムを揃える、寝る前の環境を整える、昼寝やカフェイン摂取の管理を徹底する…これらの工夫は、睡眠の質を向上させるだけでなく、心身の健康全般にも良い影響を与えます
日々の小さな努力が、健やかな毎日をつくります。
まずは今日から、自分の睡眠習慣を見直してみてはいかがでしょうか?
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