シーザーサラダの「シーザー」と聞くと、つい海の「シー」を連想して「魚介が関係しているのかな?」と思ったことがある方もいるかもしれません。
実はその予想、大きく外れています!
今回は、意外と知られていないシーザーサラダの「シーザー」の意味を紹介します。
シーザーサラダの「シーザー」の意味
シーザーサラダの「シーザー」はローマの皇帝ではない⁉
シーザーサラダの名前を聞くと、多くの人が「ジュリアス・シーザー」と関連づけてしまいます。
特に「シーザー」という名前はあまりにも有名ですし、古代ローマの英雄が関係していると考えがちですよね。
でも、残念ながらローマの皇帝とはまったく関係がありません。
シーザーサラダの「シーザー」とは、サラダの創作者であるシェフ「シーザー・カルディーニ (Caesar Cardini) 」さんの名前に由来しています。
彼は、1920年代にメキシコのティフアナでレストランを経営していました。
当時、ティフアナはアメリカからの観光客で賑わっていた地域でしたが、1924年のある日、カルディーニさんのレストランで食材が不足したため、手元にあった食材で急遽サラダを作ることになりました。
それが、のちに「シーザーサラダ」として世界中で有名になったメニューです。
サラダの材料はとってもシンプル
当初、シーザーサラダに使われていた材料は至ってシンプルでした。
ロメインレタス、クルトン、パルメザンチーズ、オリーブオイル、卵、ウスターソース、レモンジュースなどが基本の材料で、アンチョビはもともと入っていなかったのです。
驚くべきは、これらのシンプルな食材を組み合わせることで、現代の私たちが知る「シーザーサラダ」が生まれたことです。
また、シーザーサラダのドレッシングも特別なもので、半熟卵を使って濃厚なクリーミーな味わいを出しているのが特徴です。
現代では、さまざまなアレンジが加えられていて、アンチョビやベーコンがトッピングされたものも人気です。
「シーザー」から連想するのは「海」?実は違います!
さて、名前に「シーザー」とついているため、「シー(Sea)」=海と結びつけて、魚介系サラダだと勘違いする人も多いのではないでしょうか?
特に、日本では「シー」という言葉の響きから、海の幸を使った料理を連想することが多いですよね。
しかし、シーザーサラダには魚介類は基本的に入っておらず、その名前も「海」に由来するわけではありません。
「シーザー」= シェフの名前だったのです。
この勘違いは、特にアンチョビがトッピングされることが多い現代のシーザーサラダに由来しているかもしれません。
アンチョビの塩気が効いたサラダを食べると、どうしても魚介を連想してしまいますよね。
しかし、元祖シーザーサラダにはアンチョビは含まれていなかったという事実も意外と知られていません。
シーザーサラダの人気はなぜ続いているのか?
シーザーサラダが誕生してから約100年近く経ちますが、今なお多くの人々に愛されています。
その理由は、何と言ってもシンプルさとバリエーションの豊富さにあります。
基本的な材料は変わらないものの、ドレッシングの濃厚さやクルトンのサクサク感、トッピングによって、毎回違った食感や味わいが楽しめることがシーザーサラダの魅力です。
さらに、シーザーサラダは前菜としてだけでなく、グリルチキンやエビをトッピングすることでメインディッシュにもなります。
この柔軟さが、現代の多様な食文化にも適応しており、世界中で支持され続ける理由の一つと言えるでしょう。
まとめ
シーザーサラダの「シーザー」は、実はローマの英雄でも海に関するものでもなく、シェフのシーザー・カルディーニさんの名前に由来しているという意外な事実。
誤解しやすい名前ですが、元々はメキシコのティフアナで観光客向けに生まれたサラダだったのです。
シーザーサラダを注文するときには、この雑学を思い出して、ぜひ友達にも教えてあげてくださいね!
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